やむを得ない残業で今帰宅したばかりだが、今日中に書いておきたい12月8日のこと。


歴史的には 太平洋戦争開戦記念日(記念日なのか?)だ。

でも、今日の東京新聞をさらっと見た限りでは朝・夕刊共にそれ絡みの記事は見当たらなかった。

昨日の夕刊では、開戦回避のために努力した元スウェーデン駐在・小野寺少将の記事が一面だった。


それから、先日の修行で初めて知った「臘八摂心」(ろうはちせっしん)。

12月8日は、お釈迦さまがその未明に悟りを開かれた日で、禅宗の寺では十二月に入ると、「臘八摂心」という不眠不休のまま坐禅する厳しい修行にかかる。

先日の修行でも、実際の修行僧の方々と共に管長猊下による講座「臘八示衆」をありがたく拝聴した。

その間、座禅中と同様の体勢であり動いてはならない。

通常の座禅の何倍もの時間だったため本当に辛かった。

修行僧の方々は、不眠不休だけあって皆さん眠りこけてぐわんぐわん回っていた(笑)

修行中あらゆることを思い、苦痛を感じ、自らを省みるという繰り返しだった。

ということで、自分の中でこの日に新たな意味が加わったわけだ。


12月8日といえば、個人的にはやはりジョン・レノンの命日である。

あの日、いつも通り学校から帰宅しまっすぐに自分の部屋に行きピアノの上のラジオをONにした。

チューニングは常にFEN(Far East Network!!! 米国から見ると極東ですよ)。米軍基地向けの放送だ。

それを聞きながら、まず制服を着替えるのが日課だった。


最近は全く聞いていないが、現在はAFN (American Forces Network) だそうだ。

そこで流れるロックを楽しみに、そして勉強の友にしていたのだ。


あの日、流れてきたのはビートルズだった。

珍しいな、と思っていたがいつまで経ってもビートルズやジョン・レノンの曲ばかり流れるのでおかしいと思い始めた。来る日も来る日も聞いていて、こんな選曲あり得ないのはいくらなんでもわかる。

でも、ガッコーの英語しか知らなかった当時の私にFENのDJの早口英語が聞き取れる筈もない。

もちろん、曲名やアーティスト名はわかるのだが、まさかジョンの死を伝えていたとは。。。


その後日本のニュースでジョンの死を知った私は寝込んでしまうくらいショックを受けた。

中学生になった時に父の気まぐれで買ってもらったビートルズの「青ジャケット」。

The Beatles 1967-1970/ザ・ビートルズ
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クラスでもビートルズなんて聞いている子はいなくて、ちょっとした変人だったが、私は彼らを愛してやまなった。

中でも、ジョンは特別だった。


だから12月8日が来るたびにまず思うのはジョンのことなのだ。


それから数年後、友人の紹介でHさんに初めて逢ったのも12月8日だった。

大好きだったティールーム フル・フルで待ち合わせた。

その数日後にデートで出かけた郊外の山小屋風喫茶店でその年の初雪を一緒に見た。

気付かないうちにHさんに夢中になっていた。

でも、遠距離恋愛になってしまい京都の四条河原町で会ったのを最後に別れてしまった。

インターネットのおかげで、Hさんの活躍もうかがい知ることができるのは果たしてうれしいことなのか・・・。

などと、毎年のように思う12月8日なのだ。