ええ、10回目鑑賞は9回目鑑賞と同日、11月23日のことでございます。

こんなに寝かせないと書けないのか?自分でも突っ込みたくなります。


いつも映画 ハゲタカ を見るといろんな思いが溢れて、私のささやかな脳では整理しきれないのです。

けれどもいつまでも先延ばしにしていたのでは、記憶が消えてしまうので拙い感想を残すことにいたします。

ちびちびと、メモをしたためていたのですが、このまま年越ししたのではハゲタカ廃人として末席を汚している・・・この状態すら許されなくなりそうな気がして(どんだけ大げさなんだか)出来が悪くても整理できていなくてもとりあえずupすることにしたのです。


9回目鑑賞は、立ち見という厳しい状況でした。

そして、ハゲタカ終了とともに唐突に舞台に駆け上がって肉声でしゃべり始める男性が。。。「劔岳 点の記」の木村大作監督だと、その男性の話を聞いていてわかりました。

そして、その溢れる映画愛にほだされて・・・それもありましたが、次回のハゲタカを確実に座って鑑賞するためもあり 「劔岳 点の記」を鑑賞いたしました。

その「劔岳 点の記」終了直後もやはり、というべきか木村監督が舞台に駆け上がっていらっしゃいました。

そして、「今日は若い人が多い。」とお喜びでしたが、それはきっとハゲタカ目当ての方々であったと思われます。


監督のお話は面白く興味深いものでしたが、両通路にずらっと並ぶハゲタカ廃人とおぼしき方々の「早く話終われよっ!」オーラはものすごいものがありました。監督は全くお気づきになっていないようでしたが(笑)因みにこれは私の勘違いではなく、実際に監督挨拶を聞き終えて帰るであろうヒトの空き席を狙っていたハゲタカ廃人の方からもお聞きしました。映画監督なのにあの怒りのオーラを感じ取らず、すべてご自分の映画を見に来た人だと思えてしまうあたり、ものすごくポジティブだと僭越ながら感心させていただきました。


映画のほうは、9回目のハゲタカ~木村監督ご挨拶~劔岳~木村監督ご挨拶に続いての、状況的には相当ハードでしたが、ゆっくり座って鷲津いえ、ハゲタカワールドに没頭できる喜びのままエンドロールを迎えました。

それにしても、いくつかの場面を除いて全く飽きることなく食い入るように見てしまい、いろんなことを考えてしまう映画にであったのは初めてなので、そういう自分にも驚いた日でした。


今更ながらの今回の発見点(どーでもいいことだらけなので、読み飛ばしてください)


1.アカマのTOB合戦他を表現した新聞の販売スタンド

渋谷駅南口の歩道橋のたもとだったが最後のほうは、ランドマークタワーの2Fから地上までのエスカレーターを降りたところだった。そのスタンド背後右上に、しっかり「NHKスタジオパーク行き」バス停の表示(黄色)が映っていた。

NHKやるな~。


2.劉一華の震える手

シグネチャーでの憧れの鷲津さんとの会食(★付きレストランで白ワインだけのはずない!と言うのが私の勝手な推測。だって、手前にバーがあるんだし、食事しないなら案内されないはず)でだんだんと言葉遣いが汚くなってテンパッテいるのが見え見えの劉。「おれは、アンタだ・・・」の手が震えているのがやっと確認できた。あの微妙な震えって・・・。役者って凄い、と一瞬現実的なった私。


3.「お前は誰なんだ」の駐車場

先日のデューデリ では、東京消防庁に敷地内がロケ地だろうと思い込んでいたが現地を見た後となっては、どうも最初に行った観光客用のバスなどの駐車場のようだ。
鷲津と劉の車の背後にはしっかり観光?バスが何台も連なって止まっていたし。

イメージというのは怖いな。。。


4.鷲津のペロッ

これって何のこと?と思われる方はよろしければこちらをご覧いただきたい。眉間
コメント欄でtsumireさんが「映画での「ペロリ」は、ラスト近くの古谷社長最後通達場面でほんの一瞬、あったような気がします。」と教えてくださったとおり、飯島さんも同席して古谷社長にダメだししたときにやりましたね。これを教えていたいだのが10月だったのでDVD発売まで確認できないのかと思っていたのだが、池袋で確認でき大満足。


5.守山がアカマGTに乗っていた意味
やはり、あのストーリーの流れからいって劉君の遺志を継いでの行動だとしか思えない。
だって、鷲津が芝野先輩に「あいつはあなたですよ」と言ってダーウィンの言葉入りの「まともな再建案」を託し、由香ちゃんが「真実を伝えるんだ!」という劉君の思いをVTRを繰り返し見ながら引き継いで、その後にあの守山のアカマGT運転シーンだもの。
もちろん、その後は鷲津自身が劉の故郷を訪ねているわけだし。

色々な意見があるが、劉が本当に心を開いた相手が守山だったように思えてならない。(当然、めがねははずしていますよ)
最初の記者会見では、アカマGTを何かの切抜きのような写真で見たと言っていたが(実際は冒頭シーンの灰撒き中)守山には「そんなはずないよな・・・」と言いつつも自分の本当の思い出を語っている。
あの時「誰かになるんだ!」と劉に言われ、落雷の轟音とともに守山の心に劉のメッセージが届いたのだとおもう。もちろん、まだ十分には自覚していなかったと思われるが。

劉に焚きつけられてデモを主催して、中止の挙句自分以外はデモの目的どおり社員になったことで裏切られたと思い、例のお札拾いになってしまいきっと劉を憎んだはずだ。
株価ボードを見つめている時もきっと劉への復習に近い気持ちがあったはずだ。

でも、劉は守山を利用しながらも守山の利益になるように全員社員になれると計算していたはずだ。
リムジンでのアカマ社長との会話で、守山は社員に出来ないと聞いたときの劉の切ない表情(涙)
目の表情だけで十分そのことを物語っていた。
あの、お札を拾わせている時だっていつの間にかめがねをはずしていたし。。。
でもあの時の劉の心からの叫びを、リアルタイムではなかったが理解できたのだと思う。
だからこそ、劉があこがれ続けたアカマGTに乗って鎮魂ドライブをしたのだ。

ずっと、勝手にそう思っていたが今回やはり一連の流れから言って守山は劉の思いを引き継ぐと確信した。
ハゲタカ廃人の間でも殆ど話題にも上らない守山だが、劉が心を許した相手でありその思いが通じたというのは、劉君に思い入れのある私としてはうれしいのだ。


長い割には内容が無くて、ここまでお読みくださった方がいらしたらお詫びとお礼を申し上げます。

DVDが発売されれば、ストップしたり繰り返し見てここまでアーデモナイ・コーデモナイと思わなくてもよくなることでしょう。それでも、色々と思うことがあれば、ハゲタカファンの皆様と語り合いたいものです。。。