三日月前後のある日、大阪から出張で上京した友人と数年ぶりのディナーだった。
去年、私が大阪出張の際にも1時間程度会えただけだった。
急に連絡があったので、予約できるお店も限られる。
お店選びは任されたので友人の好み等を考えたが、特に思い浮かぶ注意点もないのでこの際自分の好みでチョイス。
考えてみると20年にもなる付き合いなのに、好きな食べ物とかあまり知らないことに驚く。飲食を共にした回数はかなり多いし、それは全国のいろいろな場所でありいつも楽しい想い出しかない。
食べ物に執着する私でも、一緒に過ごす時間が楽しいとその想いのほうが強烈に記憶されているのだと、改めて気付かされた。
思いついたのが、野菜のおいしいレストラン AW kitchen figlia 青山店 http://www.eat-walk.com/awf/index.php (お店のHP)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13023533/dtlrvwlst/1166970/ (食べログ)
電話するもやはり満席。ただし、20:30までなら2席用意できるし、当日キャンセルもありうるのでその際はゆっくりできるとのこと。
それで十分なので、予約する。
場所は、キルフェボンの裏だと聞いたのですぐに見つけられた。
普段、オシャレ系のお店に行かない(そうだったかしら?)という友人は、
「緊張するぎりぎり手前のお店」だという。
私的には適度な抜け感もあって寛げるんだけどなぁ。。。
お店の方の説明はとってもフレンドリーで丁寧。
お勧めのままフルコース的にオーダーしたら最期のパスタの前に二人とも満腹になってしまい、間に合うのならとキャンセルを希望したがパスタは作り始めたとのことでキノコの玄米リゾットのみをキャンセル。
・自家製ジンジャーエール(とっても美味)
・きのこのスープ(胃を温めてください、と言われ素直にオーダー、もちろん美味)
・農園バーニャカウダ(↓巨大カクテルグラス?に山髙に盛り付けてあった)
・かつおのたたきカルパッチョ
・秋鮭のテリーヌ
・フレッシュトマトと箱根モッツアレラ&バジルのスパゲティ
これだけでおなかいっぱい。。。
きっと、野菜がとても美味しいのでしっかり咀嚼しつつ、おしゃべりしつつじっくりいただくので、満腹中枢が早くも刺激されてしまったせいだろう。
珍しく、デザートもいただかずお店を後にする。
満腹なのでお散歩がてら渋谷まで歩く。
途中、ピエール エルメ パリの素敵なディスプレイを見学するも、友人がなんとマカロンを知らないという!!!
そういえば、スイーツには全く興味が無かったんだった。思い出した!
実は、私も有名店のマカロンをいくつか試してみたがどうも1個300円を出すほどの興味を覚えない。それを聞いた友人、俄然マカロンに興味を抱きお土産に買ってくれるという。「買うのぉ?」という私のワントーン下がった叫びを聞き、「反応が間違っている!」という友人。だって、世間的には多分1.2を争うマカロンだとは説明したけど私はマカロン自体に執着が無いって言ったばかりじゃないのぉ・・・。
で、お店の方がたくさんいらしたので入り口に行くともう閉まっていた。
帰ろうとすると、防寒ジャンパーを着たフレンドリーなお兄さんが、「まだ大丈夫ですよ、買えますよ!」と、しまっていた自動扉を手でこじ開けて案内して下さった。
お店の方かと思いきや、同ビルの警備?関係の方らしい(笑)
ウィンドウを散々眺めて、話のネタにしていた私たちが彼の眼にはどうしてもマカロンを買いたい人たちに映ったのだろう(笑)
感謝してお店へ。
チョコレート、キャラメル、ピスタチオを購入。
コーヒーを淹れてじっくりいただいたものの、庶民の私の口には合わないらしい。
もちろん濃厚で美味しいし上質なのも否応なく伝わる作品なのだが、なんだか私がスイーツに求める色々な要素を満たしてはくれないのだった。
待っている間ケーキも見たが、ワサビのジュレなどもあり驚くがやはりパリでは日本の食材を使うのがおしゃれというのが今やこのレベルまで降りてきているのを実感。
6年くらい前に、ロブションさんをはじめ3つ星シェフが喜ぶお土産が和の食材だと聞いたときはここまで浸透するとは思ってもみなかったけど。
その後、渋谷の素敵バーまでのんびりお散歩したのであった。