いよいよ、本日のメイン行事、劉君の追悼だ。
マンダリンオリエンタル東京1Fのロビーを日銀側に出る。
「ああ、これが劉君があの窓辺で眺めていたタテモノなのねぇ」などとおバカ丸出しの感想が頭に浮かぶ。
半年前の私なら絶対そういう思考回路にはならなかったはずだ。
建築物が大好きなのだ。
ちなみに日銀は、設計・辰野金吾、国指定重要文化財。
東京都「景観上重要な歴史的建造物」
6.常盤橋門跡公園
日銀を右手に見ながら、日本橋川(元は御堀)に架かる常盤橋を渡る。
橋の先に見覚えのあるビルの文字「日本パーキングセンター」が・・・。劉君がパツンパツン(スタイリストが悪いのか、劉君の肉付きがよくなったのか・・・)の明るい色のスーツを着て新聞を片手に横断歩道を渡ってきたあの背後のビルだ。
瀬戸内育ちの私は、映画で流れていた「とおりゃんせ」の電子メロディに違和感を覚えなかったが、私の活動エリアの東京で聞いたことはないような・・・。
やはり、とっても静かだった。
そう確認すると、なぜあの「とおりゃんせ」だったのか・・・ちょっとぞっとするBGMだ。
それに、あの日と同じようにだんだんと雲行きが怪しくなりうす暗くなってきた上、高架下なのもあり本当にさみしいエリアだ。
映画に出ていた「ポイ捨て禁止」の看板も健在。
思ったよりもこじんまりした公園だ。
石垣もとっても立派。
赤土が入れてある・・・雨ではねると・・・とか劉君が襲われたシーンを想い返す。
しみじみしながら、道なりに進むと劉君が渡れなかった常磐橋が。
あの橋だけ、おなじ「ときわ」でも漢字が違うのだ。
常磐橋の「磐」は通常は「石」ではなく「皿」になっているが皿では壊れやすく縁起がよくないので、石にしたという。
橋の手前のロープを見るとどうしても・・・。
と思っていたら、早速eさんが記念撮影開始。
カメラマンを買って出てくださったtsumireさんに甘えて、写真撮影には一番消極的な私も、ここはやはりあのポーズもどきで1枚。
手首の黒いのは、eさんが撮影直前に手渡して下さった劉君とお揃い?の数珠
感激しつつも、すかさずお借りした(笑)
心の中では「劉くぅ~~ん」と追悼の絶叫状態だ。
そして、劉君が息絶えた常磐橋のたもとへ。
橋の真ん中両端は、ホームレスがいたが劉君が倒れていたところは何もなかった。
3人ともしばし無口になってそれぞれ追悼。
その後、「劉君が渡れなかった常磐橋を代わりに渡ります。」と言いながら渡る。
ホームレスの方と目が合ったが、先方は無表情。
こんな感じの廃人を何人か見てきたのか、それとも本当に無関心なのか・・・。
客観的にはものすごく変な3人なのに(苦笑)
橋を渡りきったところで、日銀とその背後のマンダリンオリエンタル東京を。
あの窓のどこかから劉君は・・・・。
ここから少し歩いて銀座線三越前駅へ。
地下鉄への入り口はeさんが効率よく案内して下さる。
ホームでも、なんとなく行き当たりばったりな私と違いeさんがしっかりリードして下さる。次の目的地新橋方面行きへ。最適車両は1号車だ。
新橋駅に着きホームに降りてすぐ見える階段を上がるとすぐ改札だ。
第一ホテル東京直結の出口へ。EVで治がもたれかかっていた手すりの場所2Fへ直行。
7.第一ホテル東京
鷲津と西野治の密談場所だ。
私はすでに、偶然宿泊することになり早朝にデューデリ済み (笑)であったので、いつもにも増して、食べ物関係のメニュー等をガン見してて失笑を買ったのであった。
ここでも、ホテルマンが明らかに3人の怪しい撮影風景などをみてささやき合っていたが、まったく意に介さず、撮影はするわ、治の煙草の灰の落とし方を非難して、下のカーペットの掃除がたいへんだよ、とか要らぬお世話を焼いたりする。
ここは、結構さらっと終える。
この後、ドラマ ハゲタカ第3回で沼田さんと芝野先輩が呑んだくれていた「とん太」へ。映画からハゲタカ廃人になったのでドラマに対する執着が薄い3人がなぜここ?なのだが、第一ホテル東京から徒歩数分という地の利もあってかセレクト。
ここでの楽しいトークとラスト訪問地については、次回で。
つづく。