美冬さんのブログでフレンチトーストを見ているうちに、明日の朝ご飯はこれだ!
と思い、青山アンデルセンでトースト用パンを購入。
表参道駅に続く階段を降りようとして、目の前の女性の着ていた黒革のライダースジャケットが目に入った。
私が買おうとしているデザインに近い!けど、暑くないわけ???
ノースリーブのインナー&コットンジャケットでも蒸し暑いのに・・・と思って顔を見ると、小澤 征良さんだった。おしゃれは我慢だ。
またしても記憶の扉が開く私。
はるか昔の話なのでもう時効ですよね?関係者の皆様。
ある日の私のタスクは、やんごとなきご夫妻を○○警察の了解を得たスケジュール通りに送り出すことだった。(こういう担当になると○○警察には、身上調査?票を提出させられるのだ。)
エレベータまで誘導しようとしたとき、廊下で待機していた世界のオザワさんが叫んで、やんごとなき方々の歩みを無理やり止めたのであった。
「せーらちゃん、せーらちゃん!」
マエストロ小澤は、コンサートの後、かのご夫妻をエレベータホール前でお見送りすることになっており、そこにはのちに俳優になる彼の息子さんやユ○ヤ系(クラシック界での成功には不可欠な要素だとザルツブルグで音楽家から聞いた)の奥様、そして甥っ子のオザケンも待機していた。
にもかかわらず、秒単位のかのご夫妻のスケジュールを無視して待機していなかったお嬢さんをどうしても、引き合わせたかったマエストロは、彼女を大声で呼びつけてかのご夫妻をお待たせした。大胆な方だった。
悪びれず、娘を紹介するマエストロと同じく屈託のない娘。
大物は違う・・・と感心したのを思い出す。
当時、オザケンはとっても売れていたがマエストロのコンサートには必ず来ていた。
おばあさま(マエストロの母)の車いすを押していたのは、いつもダッフルコートのオザケンだったのを懐かしく思い出すのであった。