思いのほか、新鮮な気持ちで鑑賞できた!
渋谷シアターTSUTAYA」ってロケーションが怪しいのもあって躊躇していた。
ぐーぐるまっぷを見ながら、やっぱり慣れてる東急文化村サイドから回り込むほうが
いいよな~とか思っていたが、渋谷駅に着いたらもう殆ど時間がない!
人混みはマシだが、ホテルとか怪しい感じの建物の中を抜けている道を選んだ。
ハゲタカ鑑賞を一刻も早くすることが大事だもの。
ほんとうに、ホテルなんかと同じような並びでその映画館は存在してた。
チケットを買う時に「上映していますがいいですか?」って聞かれたが
この18:15からの回しか上映してないのに、買わないわけないでしょ!
と心の中で悪態をつく。
なんと、六本木と違って親切なお兄さんがペンライトで足元を照らして座席まで
案内してくれた。なつかしのSホールのサービスと一緒だ。
あと、音響というより音質が六本木よりもこの映画には合っていたように思う。
今まで気づかなかった、鷲津がメガネをかけるときのカチっとかカチャっという音や
いろんな場面でメッセージ的に使われる鳥の声もよく聞き取れたし、ペーパー類(よく出る映画だ)
のパリパリ音などの高音もよく響いていて、臨場感があった。
今まで六本木しか行かなかったのが悔やまれた。
でも、鷲津ファンドは港区だしねぇ。(関係ないようだが気分が違うのだ)
ちなみに、今日の会場も廃人率高し!
エンドロールで帰った人数名のみだったしね。
で、アカマの新車発表会から鑑賞開始。
ここから先、遠藤憲一さんのファンの方ごめんなさい。先に謝っておきます。
第1回目から今日まで、終始一貫悪印象が変わらなかった唯一のシーンだ。
どう考えても年商5兆円という、規模においても文句なく日本を代表する企業のトップとしての
リアルさをどうしても感じられなかった。
鷲津の中の人=南朋さんだって、出演者の中で一番経済わかってない人by玉山鉄二 って
言われたりしてたけど、嘘のない芝居をするために徹底的にひとりで立ち稽古まで繰り返して
本番に臨んでるわけだし。
1度目鑑賞の後、あのシーンは10回以上NGが出たと知り納得した。
ご自身も「そこから撮影に臨む腹の入れ方がかわりました。・・・」とパンフでおっしゃっているし。
でも、アカマのピンチに「終わってしまうぞ!・・・」とエゴイストぶりを発揮してた時も
超一流企業のトップというよりどこかの組長さんぽかった。
ニッポンのサラリーマン、芝野先輩たちとは違って妙に英単語を使いたがるところや
ポケットチーフを忘れないあたり、アメリカかぶれな感じがよく出てたなぁ。
・・・・鷲津のポケットチーフは別物です!・・・
遠藤憲一さんは悪くない。
ちょっと悪口書こうと思ったら、今ついてるNHKで素敵なナレーションをしていて
適材適所じゃなかったのが悲劇だっただけだと改めて思う。
こんな娘の熱狂ぶりを見て、実家の母も映画ハゲタカを観に行ったらしいので遠藤さんの感想を
ぶつけると、すごい答えが。。。
実力者の中に放り込まれてジタバタしている感じがとてもよく出てた。きっと監督の
狙いはそこだったんじゃない?アカマ社長もそういう愚かさが必要だったわけだから
社長らしい演技力よりも、ジタバタしてる感じが欲しかったのよ。と。
なんだか妙に説得力がある。
だって、ほかのキャストやドラマハゲタカの社長たちに比べて明らかに異質だもの。
でも、アカマ株暴落あたりからはすごくよかった。(←エラソーに言うな!)
それから今日は、行きたくても上映打ち切りで行けない鷲津ファンド部 umi部長から想いを
託されたせいか、やたらと劉君に感情移入してしまって、涙の量が過去最高だった。
べつに号泣はしないが。。。
鷲津もどれだけみんなに愛されてるんだ!と感心してたけど、劉君も想いを託した人の心に
深く刻まれてその思いを継いでもらえそうだと、明るい希望を感じた。
由香ちゃんも「真実から目を背けるな!」と言われてから、野中さんに逆らってまで
守山のデモを取材しようとしてた。
・・・アカマの年間スポンサー料429億円って、ハゲタカの餌=死肉のこと?・・・
劉君の死後にそのインタビューVTRを繰り返し見て、
劉君の想いをできる限り受け止めようとしていた。
守山だって、劉君の想いを理解できたからこそアカマGTにあこがれていた劉君への
鎮魂も含めてアカマGTを運転していたように見えた。
・・・・守山がドライブ始めるシーンはホンダ本社のある青山通り。しっかりBMWの看板も映ってた・・・
芝野先輩も、劉君がニセモノだと知らされて「あいつは誰なんだ?」って言ってたけど、
鷲津に「あいつは、あなたですよ」って言われて劉君の残したアカマの再建計画を
託されて、それを引き継いでくれそうだし。
・・・・実はダーウィンマニアの私。あの言葉は大好き・・・・
鷲津なんて誰よりも劉君の切なさや純粋な想い、挫折、希望いろんなものを痛いくらいに
受け止めてくれてるし。私の下手な文では書くほどに遠くなってしまうので止めておく。
だとしても、死んでしまうには余りに惜しい劉君!りゅうく~~~ん!
思わず部会のノリになってしまった。。。
劉君についてはまだまだ書き足りなのだが今日はこの辺にしておく。
最後に、前にもちらっと書いたが、何かに挑むときはメガネをかけていてもその目線はレンズ越しではない。
劉君の最初の記者会見の「私を信じてください。」とか
鷲津のホワイトナイトを「お引き受けしましょう。」とか。全部は書きませんが。
で、最後の「見に行きますよ、焼け野原を。資本主義のね。」のときも。
ってことはぁ、今後焼け野原でまた勝負してくれるってことですね、鷲津さぁ~ん。