今朝の目覚ましTVに、最近還暦を迎えたロックンローラーえ~ちゃんが、
ビールのCM撮影でお嬢さんと飲んでいるシーンが映っていた。
アナウンサーが「普段見ないような顔して飲んでますよね、お嬢さんと一緒だからかしら、
飲んでる時の顔知らないから」といった会話をしていた。
私は、あんな顔(そのうちCMでながれるでしょう)を見たことがある。。。
またしても記憶の扉が開いてしまったのだ。
バブルの名残りが多少あったころの思い出。
もうとっくに時効だろうから書かせてもらうことにする。
なんだか若かったのか西麻布界隈が大好きだった。
西麻布のそのバーには、なぜかイヴ・クラインの作品が置いてあった。
↓こんな感じだったのだが、本物の色・質感からは程遠い画像である。
私はIKB(INTERNATIONAL KLEIN BLUE)が大好きだ。
IKBとはクライン氏が自らが名付けた色であり、同名の顔料も販売されている。
これ見たさゆえに、そのバーにはよく通っていた。
美しいもの、おいしいものに目がない男友達にも満足してもらえる要素を備えた店だった。
L字型のカウンターのコーナーをはさんで、私たち二人と男性二人組が座っていた。
私たちは「恨ミシュランby西原恵理子センセー&コータリン」をネタに明るく楽しく
お話していたが、お隣の男性ペアは、年配者が若者に説教をたれているようだった。
ちょっと、若者に同情してしまいそちらを見ると年配者が盛んに微笑みかけてきた。
知り合いではないが・・・と思ってしっかり見返すと、手を振って微笑んできた。
私の後ろには人などいない。変な人だ・・・・
そんなことが何度か続いたあと、気づいた。
あ、○沢○吉だ!!!
気付いた瞬間、熱狂的なファンである友人を思い出しなんだかあせった。
とびきりの営業スマイルを返してしまった。
想定外の出来事には思わず思いっきり微笑んでしまう癖があるのだ。
(うろたえているのを知られたくないからか?)
それが間違った対応だったようで、誤解された。
お酒が入っていると人って変わるのか、プライベートがそうなのかわからないが
え~ちゃんのアプローチは連れの男友達があきれるほどだったが、なんとか無事バーを後にできた。
TVに映る笑顔の彼を見ていて、あの日と殆ど変らないと思える容姿が
記憶の扉を開けたのであった。
あの、青のビーナスはあのお店が消えた後どこにいるのだろう?
あれを見ながらお酒を飲めていたなんて今思うと本当にぜいたくな時間だったな。