by Cosmic Kitty
不況不況と騒いでみても、見渡す限りどこもかしこも不景気かと言えば決してそんなことはなく、堅実に稼いでいる業種や不況ゆえに伸びている企業などもあるわけです。今回は、そんな不況下でも好調なビジネスをまとめてみました。
 昔から不景気に強いと言われている業種は、教育、医療、日用必需品、電気・ガス等のインフラ設備、鉄道等の公共機関などがあります。では、今どきの世の中で、儲かっているビジネスやサービスってどんなものがあるんでしょうか? 以下に代表的なものを紹介します。

★修繕ビジネス
モノが傷んだり壊れたりしたら、すぐに買い換えるのではなく、直して使う。節約志向の高まりで、服や靴、バッグ、宝石などのリフォームが大人気、修理専門店は軒並み大忙しだそうです。たとえば、こちらの靴の修理専門店では、昨年秋から今年にかけての修理依頼件数は、例年より5割も増えたとか。ゲームソフトやカーナビソフト、DVD、CDなどを研磨して修繕するサービスも登場しています。不況のおかげ(?)で、今再び、モッタイナイ精神が再評価されているようですね。

★シェアリング
長引く不況等によるマイカー離れを受けて、カーシェアリング関連も人気を集めています。カーシェアリングとは、1台の自動車を複数の会員間で共同使用するサービスのこと。今年3月にJR東日本がsuikaを使ったカーシェアリング「ecoレン太」をスタートさせたりと、参入企業も続々。時間設定は15分から1日単位までさまざまで、コストも安いのが魅力です。交通エコロジー・モビリティ財団のサイトを見ると、4月現在、カーシェアリングの車両ステーション数は全国で382ヶ所、車両台数590台、会員数は6538人。また、使わないモノやいらなくなったモノをみんなで共有できる「シェアモ」というネットサービスも注目を集めています。これは、使わなくなった諸々のモノを登録・出品すれば、欲しい人は送料だけでレンタルすることができ、気に入ったら引き取ることもできるという新しいシェアリングの形態。今後も、モノは所有するよりもシェアする、そんな価値観が広がっていきそうです。

★レンタルサービス
近頃、若い女性の間で人気なのが、ブランドバッグのレンタルサービス。有名ブランドバッグやアクセサリーを揃える「Cariru(カリル)」では、たとえば購入価格で58万円のエルメスのケリーバッグが、1週間レンタルで1万9800円(会員価格)に。ほかにも、バレンシアガやクロエ、ロエベなど通常20万円前後する人気のバッグも、約2万円ほどで1ヶ月レンタルできてしまいます。結婚式やパーティなど使いたいときにだけレンタルするという利用法のほか、新作バッグの使い心地を試すためにこのサービスを利用する人も少なくないそうな。このほかにも、高級車のレンタルや着物レンタル、ベビー用品レンタルなどさまざまなレンタルサイトやサービスが人気を集めているようです。

★ネットスーパー
日用品や食料品をネットで注文し、自宅まで宅配してもらう「ネットスーパー」も盛況。実際のスーパーとほぼ同じ価格で買えるうえ、一定額以上購入すると配送無料になるという利便性が好評のようです。店頭でしがちな“ついで買い”が少なくなることも、節約志向の高い消費者からは好評価。利用者には、共働き世帯や小さな子どものいる世帯、高齢者層などが多いようです。国内最大級のネットスーパーはイトーヨーカ堂のアイワイネットで、会員数30万人強。スーパー各社はもちろんのこと、Amazonでは「食品&飲料ストア」が、楽天では食料品を揃えた「あす楽」が設けられるなど、続々と新顔も増えているようです。

★婚活産業
昨年以降、加入者が急増しているのが、ネットの恋人&結婚相手紹介サービス。この記事によると、先行き不透明な中、結婚して安心を得たい人が増えているのではないかということです。累計の会員数が8万人を超す「エキサイト恋愛結婚」は、毎月1000人規模で新規会員が増加。とくにネット上の結婚紹介サービスは、月額費が安いのが魅力で、エキサイトの場合、男性はPC版会員で月額1980円、女性は無料と格安です。今後も婚活ブームと相まって、ますます利用者は増えそうですね。確かに、この不景気には1人ではなく2人のほうが立ち向かいやすいかも…経済的にも精神的にも。

★ガールズ消費
2万人以上を集客する東京ガールズコレクションや、女性限定のルームシェア物件を扱う人気の東京ガールズ不動産など、ガールズ向けの商品やイベント、サービスは不景気知らず。「ワクワク経済研究所」の保田隆明氏によれば、この「ガールズ消費」を担う10代後半~20代前半の女の子たちは、収入の絶対額こそ低いけれど、景気に左右されず、自分たちが得た収入はすぐに消費に回すという傾向があるそうです。さらに彼女たちはクレジットカードを持っていないので、企業には嬉しい現金払いが基本。定期的に目先の消費を楽しむガールズ消費は、利幅は低くても回転率は高いのです。ガールズ向けの専門店を新宿丸井に出店したユニクロをはじめ、さまざまな企業が、不況をものともしない彼女たちの購買力に注目しているということです。

★ワケあり物件
このご時世、家賃さえ安ければその部屋で過去に死人があっても気にならない…という人は意外に多いようで、家賃半額のワケあり物件が大人気なんだとか。ここで言うワケあり物件とは、入居者が病気、事故、自殺などによって室内で死亡した事故物件のこと。こちらの記事にもありますが、こうした事故物件は、たとえばUR都市機構で公開されている「特別募集住宅」のコーナーで探すことができます。居住者が死亡した部屋を「特別募集住宅」として、最大2年間、家賃半額で提供。2LDKで18万円の物件が9万円に割り引かれていたりするので確かに魅力的なんですけどね。ちなみに、希望者には居住者の死因は知らせるらしいのですが、室内のどこで亡くなったのかは教えていないそうです。この記事によれば、2007年度の首都圏の特別募集住宅では平均倍率が約2倍、中には23倍の物件もあったとか…。一応、幽霊は出ないみたいですよ。

このほかにも、ゲームやAV機器、自炊用の調理器具、DIY用品などいわゆる“巣ごもり消費”も好調のようです。こうして見てみると、元気なビジネスはいろいろと存在しているんですね。安価でオリジナリティのあるサービスや、レンタル、シェアリングなど、節約至上主義のライフスタイルにも受け入れられやすいビジネスがやっぱり人気のようです。何はともあれ、一庶民としては、便利で賢いアイディア&サービスならばいつでも大歓迎ですけどね。