マイコンとは、CPUやメモリを1つのチップに集積した回路のことをいう。
もっとも、マイコンとはそもそも、マイクロコンピュータの略で、文字通り、
小型のコンピュータを意味するものらしい。
この”マイコン”の世界シェア3割を持つのが、今回、震災の被害を受けた
ルネサスエレクトロニクスである。
ルネサスのマイコン、LSIの在庫は月内にもそこをつくようで、
自動車、家電などの年内の生産・販売計画に大きな影響が出るのは間違いない。
トヨタ、パナソニックは該当製品の生産見込みを半減せざるを得なくなったと言われている。
多くの企業から必要とされるルネサスのテクノロジー。
しかし、そのルネサスの商品価値は安価に見積もられていた。
というのは、ルネサスの決算書の5期連続赤字が証明している。
日本、とりわけ自動車業界はヒエラルキーがしっかりしていて、
価格交渉力を持つのは最終製品メーカーになる。
それはすり合わせの産物である自動車産業の歴史そのものかもしれない。
受身の取引は、自律した思考をある程度放棄させるものであるから
取引の立場を弱めてしまう。
電気自動車が普及し、
GE、サムソンが車をつくる時代になったら、
それは一つの転機。
小が大を説き伏せる姿が見られるかもしれない。