京都、嵐山にある野宮神社。


特に宗教の信仰もなければ、神社仏閣には何の知識もない私ですが


この野宮神社だけには、特別な思い入れがあります。






なぜなら我が家の3人の子どもたちは、みんなここへ参拝したのちに授かっているからです。






初めて訪れたのは、まだいぶちゃんが生まれる前のこと。


結婚して半年くらいの頃、日帰りで嵐山へと観光に行きました。


夫婦で着物をレンタルして散策したり、人力車に乗ったり、湯葉ランチを楽しんだり。







あの有名な竹林を抜けたところに、野宮神社はありました。


とりあえず夫婦和合のお参りでもしておこうかと参拝をしたのですが


帰り道に些細なことで大ゲンカへと発展し、何が夫婦和合や!何のご利益もあったもんじゃない!と、腹わたが煮えくり返ったのも今となってはいい思い出です。





あとから調べて知った事なのですが、野宮神社は子宝祈願にも深い由縁があるらしく


その翌月にいぶちゃんを授かりました。







それから十月十日が経ち、言うまでもなく、この世には神も仏もいないんだと当時は酷くどん底まで突き落とされ…


安産祈願にも京都まで足を運んだのに、一体どこが安産だったんだと、神社の名前も思い出したくなかった程。







だけど月日の流れとともに、歪みきっていた自分の考えも次第に変わっていき


御礼参りにいきたい


と、いぶちゃんが一歳になってすぐの頃、再び夫婦で嵐山へと出向く事となりました。







この子を授けてくれて本当にありがとうございます、一生懸命育てていきます


そうお参りすると、ボロボロと流れる涙と共に何だか心のモヤモヤが浄化されていったような、少し胸のつっかえが取れたような気持ちになりました。






そしてその翌月にじょう君を授かり 、


安産祈願はもちろん御礼参りも、もちろん今回の出産の安産祈願にも


もう何度も何度も、高速で2時間半の道のりを、嵐山まで訪れています。







神様なんていないのにバカバカしい、と思う人がいても仕方ないけど


私はいぶちゃんの御礼参りに行ったことで、気持ちを腑に落とすことができ


それまでは度々沈むこともあった想いの全てを、バネと愛情に変えることが出来ました。


信仰する在り処というよりは、自分にとっての絶対的なパワースポットという感じかな。


これからも、節目節目に足を運ぶことになるだろうと思います。







三人の宝物に出逢えたこと、本当に感謝してもし足りません。


この有り余るほどの幸せな気持ちを、春になり暖かくなった頃、また野宮神社へと伝えにいきたいです。