きっと7年くらい前に山口のクラフトフェアでお求め頂いたお椀が、メンテのため帰ってまいりました。欅材の壷型椀。現在でもhideの定番で、けっこう売上に貢献してくれている頼もしい椀の一つであります。

 

さて、どちらが新品でしょうか?

 

同じ欅材でも、今では木の取り方や途中の工程が微妙に異なりますので

単純に比較は出来ないのですが・・・

でもやっぱ比べたくなりますよね

 

毎年3,4件はメンテナンスのために帰ってくる歴代のお椀の中でも、間違いなくナンバーワンの美しさであります。日々の暮らしの中で、それはそれは丁寧に使って頂いているのが手に取るようにわかります。なんとも・・・嬉しいじゃぁ、あ~りませんか!

 

さてさて、上の写真ですが、実は右側の艶のない方が新品であります。

漆は、ある程度の厚みがあると使い込んでいく間に艶が増してきます。hideの仕上げは最後は拭き漆なので、摩耗しやすい角っこなんかは漆がはがれて白くなっています。なのでメンテナンスは、かる~く磨いて漆が剥がれた箇所にまた漆を吸い込ませるのが主な仕事になります。これでまた安心して使って頂けることでしょう。

 

メンテナンスは地味な仕事ですが、帰ってくるお椀たちを見るのってけっこうわくわくするんですよね。お前たちはどんな使われ方してきたのかな?毎日ちゃんと頑張ってるか?ってね。

 

この手のメンテナンスや補修、たとえひびや割れがあっても無料でやっております!