和紙を使ってみようと思ったのは、クラフトフェアなどでよくご一緒する京都は綾部のハタノワタル さんの精力的な仕事を見てからでしょうか。うつわに関して使うつもりはないのですが、板もので使ってみたいなと思うようになったのです。ハタノワタルさんから助言を頂きつつちょっくらテストをしておりました。
次の展示会 で和紙を張った板ものを使ってディスプレイする予定で、これには比較的大きな和紙が必要となりました。よくよく考えてみれば、ここ広島県にも和紙の産地があるではないですか!
ということで先日早速、「大竹手すき和紙の里 」へ行ってまいりました。
手すき和紙保存会会長の中本さんにお願いして工房を見学させてもらい、相談していたhideの必要とする和紙を手に入れることが出来ました。
実は、和紙の原料となる楮(こうぞ)の実物を見たのは初めてでした。
和紙づくりというのは大変手間のかかる仕事で、
育てた楮(こうぞ)の枝を蒸し→皮(これが原料)を剥ぎ→もんでそろえ天日で干し→ぐらぐら炊いて→ごみを取って叩き→湯でやわらかくして→ようやく手漉き
といくつもの工程を経て和紙となります。
そして大竹和紙はこの保存会のメンバーに支えられている現状とのことです。何と、そのとき案内して下さった会長の中本さんお一人で楮の栽培を担っておられるというのです。しかも、これは全てボランティア!さらに、約3年後には後継者の問題で、存続も危ぶまれる・・・。漆の業界としても全く他人事ではないので、本当に考えさせられます。
そんな中、パインコーンズ では大竹和紙を何とか盛り上げていこうと頑張っておられるようです。今のところ大竹和紙を少し使う事くらいしか出来ませんが、今後何らかの形で大竹和紙の存続に協力できたらと願うhideでありました。
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