「研ぎ(とぎ)」とは研ぐ工程のこと。
きっと、一般の方にとっては包丁研ぎくらいしか思い浮かばないことでしょう。
しか~し、しかし。
漆の仕事にとって「研ぎ」とは、仕上がりにダイレクトに影響するチョー重要な工程の一つです。
分業が当たり前の漆器産地では「研ぎ屋」と言われる、それだけを専門にされる人もいます。
これも実は「ろくろ」の一つなのです
先日ご紹介した、冗談みたいにでっかい「金たらい」 は、実はこの「研ぎ」の工程に欠かせない道具なのでした!
「研ぎ」とは、最終工程である漆塗りの前段階で素地を滑らかにするために炭や耐水ペパーを使って磨くことを言います。hideは基本的に耐水ペーパーしか使わないのですが、とにかく水を付けながら作業するので、常に泥が出ます。これを受けるのに大きな「たらい」が必要になるのです。
「ほな、それやったら、今まではどないしてたんや?」
ってことになりますよね。
そうなんです。今まではよくホームセンターなんかで見かけるプラスチック製の青いタライを使っていたのです。この「青」がずっと嫌で替えたかったのです。
そこで2階から1階への仕事場の引っ越しを機に、念願の新調。
今調べてみるとなんてことはない、結構お安いもの(3,000円もしない!)だったのです。
お役御免となった青いプラスチックのタライ
青いタライさん、今までありがとう。