もしも・・・・・。


大切な人と自分の命が天秤にかけられる出来事が起こったら。


あなたはどうしますか?



AM9時。


「おはよう櫂斗」


「おはよ姫川」


10月27日。


少し肌寒さが感じられる秋のある日。


あたしは待ち合わせ場所である公園のベンチに座っていた。


「櫂斗の私服姿みるの3回目かも」


「そーだっけ?」


「うん」


「姫川寒そうな格好だな」


ショーパンだからかな


「そんなに寒くないよ?」


嘘。


本当はちょっと寒い。


けど櫂斗の視線で寒さなんか消えていくの。


「行くか」


「うん」


そう言い止めてあった自転車に乗った。


そしてペダルを踏み込んだ・・・・・・・。




今日は小学校のお祭りで。


卒業生のあたしと櫂斗はその手伝いを当時の先生から頼まれた。


だから今日はその手伝いをしに行く。


櫂斗とは友達以上の関係でとどまっている。


それ以上に進めない。



~小学校~


「おねぇちゃんオレンジジュース頂戴?」


「はいどーぞ」


「ありがとう!!」


か、かわいい・・・・・・。


「姫川と違って素直で純粋でかわいいなー」


「櫂斗のバカ」


「ほらそういうところ」


「うるさい!」


「くっ・・・はは」


隣で笑う櫂斗を見つめながら子供たちにお菓子やジュースをあげる。


ほんと櫂斗のそういうとこも好きだなぁ・・・・・・。


なーんて見つめていた時。


「あれ?」


「はぁ・・・・どうした?」


笑いすぎて涙を浮かべていた櫂斗


「いや・・・・・飲み物なくなったから取ってくるね」


「あ、いいよ俺行くから」


「子供たちもいるから・・・・あたしが行くよ」


そういい教室を出て3階に向かった。


3階には家庭科室などを使ってお菓子や料理などを作る体験があった

そして子供たちに配るジュースはその家庭科室の隣の教室にあった。


階段を上り廊下を曲ろうとした時。


「な・・・・・!嘘・・・・・・」


3階の一番奥にある家庭科室から火があがっていた。


「なんで・・・・・!?」


そんなことより・・・・・・・。


「子供たちが・・・・・!」


だが目の前の家庭科室はすでに火の手が。


けど・・・・・・・・。


「っ・・・・・・・・・!!」


あたしは火の海に飛び込んだ・・・・・・・・・。


ー続くー