画像で辿る原理主義の源流(5)

 スエズ運河は1869年、10年の歳月をかけてついに完成した。開通式は11月17日に行われ、船団の先頭をきって運河を最初に通過したのは、フランス皇帝ナポレオン3世の妃、ウジェニー皇后を乗せたヨットだった。

 副王イスマイールは、運河開通記念事業の一つとしてカイロにオペラ座を建設し、11月6日のこけら落としでは、ヴェルディの「リゴレット」が上演された。その後イスマイールは、ヴェルディにエジプトを舞台とする「アイーダ」の作曲を依頼、それは1871年12月24日、初上演された。

 このオペラ座は1974年、惜しいことに焼失してしまった。カイロのオペラ座はその後、日本の援助で別の場所に再建された。

1974年に焼失したオペラ座
アラジン3世のバイトル・ヒクマ(知恵の館)-カイロ・オペラ座

運河開通式
アラジン3世のバイトル・ヒクマ(知恵の館)-運河開通式

アラジン3世のバイトル・ヒクマ(知恵の館)-運河開通式(2)