今日は友人の先生の個展へ代官山へ出かける。

やはり先生の作品には動きがあって生きているので飽きない。

素晴らしいです。やはり一番先頭を走る(歩く)人の作品にはどんなに優しいものであれ説得力があります。


友人とは学生時代、パリで出逢って以来もう10年以上も続いている仲。

今日も代官山を歩きながら、ランチを食べながら、前向きな会話が繰り広げられたのでした。

さて、リベンジとばかりに、執念でよさげな店を探しているうちにいつもくたくたになってしまいます。
イベリア半島ひとり旅-ビトリア昼食

大体東京でもそうなのですが、ひとつの街で一時間くらい歩きまわって、美味しくて誰にも発見されていなさそうな店(実際はそんな店が存在したらその店はすぐに閉業しなければなりませんね)を探す癖があります。たくさん歩くなかでメニューの料金、敷居、雰囲気、客層などなどを感覚的ですが見て回って、あとは気分に任せてお店に入る、それが僕のお店の選び方。普通か。。

イベリア半島ひとり旅-ビトリア昼食

と、旅先ではどうか、というと、結構、だいぶ探したのはいいのだけれど、結果的に普通に観光客が訪れるお店に入ってしまいました。だって、やっぱり安心なんですよ。旅慣れていないうちはmenu del diaが書いてある店ばかりに入ってみました。勿論そこでも随分と驚きの連続でした。

イベリア半島ひとり旅-ビトリア昼食
たとえば。セットメニューの中に含まれている「ワイン」。画像をご覧下さい。

ボトルで登場するんですよ! これは驚きです。「何杯まで飲んでいいんだろう」って最初は気になりましたが、

結局、ボトルを空にしてもいい訳です。


イベリア半島ひとり旅-ビトリア昼食
人には好き嫌いがあるのでしょうが、僕はスペイン北部の食べ物のその味、ボリュームには大満足でした。もちろん、スペイン南部にも日本でもよく紹介されるようなタパス料理などがありますが、料金とボリューム、味という点からしてみたら、また「観光客相手にしているお店のメニュー」に限定するのならば、断然、北部、たとえばここビトリアのメニューはどの店も充実しています。


イベリア半島ひとり旅-ビトリア昼食


だって、これで10エウロ(ユーロ)ですよ。

南部だとこれが14ユーロ。大都会になると20ユーロくらいになってしまったりするもんです。

単に、物価の差異かもしれませんが、でも、どちらかというと北部の方が、街並も整っていましたし、治安もよいと感じたので、それでいて物価も安く、しかもファッションセンスも高い、と、いいところづくしのスペイン像を今後数日間眼のあたりにすることになります。

この日もさんざん歩いてお腹がすいてきたので、バールに入ってみる。
イベリア半島ひとり旅-ビトリアにて


観光客はほぼおらず、ちょうど地元で働く人たちの昼食の時間と重なってしまった。

みな、常連ということで、当然のことながらじろじろ見られる。
イベリア半島ひとり旅-ビトリアにて

この時はあまり気付かなかったが、考えてみれば、この街に東洋人も黒人(この表記の仕方はあまり好きではないが)もまったく見かけなかった。ましてや日本人なんておらず。であればやはり、日本人が(この街においてだけど)バールに入って、というのはあまり見かけないのだ、と後々気付くことになる。だって、そもそもこの街に観光で訪れる日本人がどれほどいるだろうか。


と、僕は臆病な旅人。店に入ったはいいものの、まず、ビールを注文し飲んで、次にお腹を満たそうと惣菜を頼もうとしたが、、、、声がなかなか出ず、結局、ビール一杯で外に出てきてしまった。なんて、情けない。でも、こういう経験が後々役立つことになるんですが。


そういう訳で、ここではトイレにも行かず、お腹も満たすこともなく、次の店を探すのでした。

さて、ビトリアです。旧市街を歩いてみます。
イベリア半島ひとり旅-ビトリア旧市街

それにしてもなんてカテドラルは街の中で存在感をはなっていることでしょう。

今なお街のシンボル。

イベリア半島ひとり旅-ビトリア旧市街

教会は街のあちこちに点在しています。

イベリア半島ひとり旅-ビトリア旧市街

ビトリアの旧市街は放射状(というか楕円?)になっており、中に入ると方向感覚をちょっと失いますね。

それでもきっと、スペインの中では大きさといい形状といい治安といい、比較的歩き易い旧市街かと思います。

ちょっと休憩を。このところ忙しくここのブログの投稿を怠っておりました。

その間、ひとつ友人よりよい情報を頂きました。

それは。。。東京都内の美術館、博物館、あるいは歴史的に価値のあるとされている建物をフリーパスで巡れるチケットを紹介されたんです。その名は「ぐるっとパス」といいます。みなさんはご存じでしょうか?


その中には、世田谷美術館、ブリジストン美術館、新国立や上野の森などなど。もちろん、すべて無料かというとそうではなく、割引のみのところもあれば、常設展のみ無料というところもあるのですが。ただたった2000円で都内の普段なかなかいかないようなところまでそのパスに組み込まれている、ということでとても興味深いものかと感じます。


詳しくは「ぐるっとパス」にて検索してみてください。


イベリア半島ひとり旅-ビトリアにて   イベリア半島ひとり旅-ビトリアにて

イベリア半島ひとり旅-ビトリアにて  想像以上に美しい街でした。画像の通りはPaseo Fray Francisco de Vitoriaです。ここをのんびり散策するだけでも気分がよいです。その通り沿いには無料で入館できる美術館があります。Museo de Bellas Artes。それが下の画像の建物です。コレクションも充実していて、特に僕はバスク地方の人々の表情はそのままこのビトリアの街で行き交う美しい男女の姿と重なりました。


イベリア半島ひとり旅-Vitoriaへ  イベリア半島ひとり旅-Vitoriaへ

イベリア半島ひとり旅-Vitoriaへ

早朝起きてサンセバスティンの美しい朝の姿の中を歩いて駅へ向かいます。

もちろん早朝ですので列車は空いています。誰もいないに等しい。


今日行く都市はバスク地方の古都、ビトリア。どんな街なんだろうか、ともちろんどきどきなのであります。


イベリア半島ひとり旅-サンセバスチャン   イベリア半島ひとり旅-サンセバスチャン


前日に入った精肉店。の隣のパン屋さんのような総菜屋さんのようなお店に入ってみました。
店内はおしゃれで静か。オラーと自信なさげに言う僕。ようやく現れたのは元気のよい女性の店員さん。

好奇心のままに食べたい物を指さしてみる。


イベリア半島ひとり旅-サンセバスチャン

PANADERIA。そう。これは「パン屋」を意味する言葉ではない。辞書によるとBaker's Shopですって。どちらかというと、パンを含めた軽い総菜屋さんと言った方がよいかもしれません。ううん。ちょっと違うな。。。どの街のどのPanaderiaさんもお洒落な店が多いです。しかも味にはずれがありません。さらに!安いのです。


カフェやバールに入るのが億劫な人には是非このPanaderiaがおすすめかもしれません。店によってはあまいお菓子もふんだんにディスプレイに並んでますよ。


イベリア半島ひとり旅-モンテイゲルドより   イベリア半島ひとり旅-モンテイゲルドより

イベリア半島ひとり旅-モンテイゲルドより   イベリア半島ひとり旅-モンテイゲルドより

この写真を見ただけでまた行きたくなります。サンセバスチャン。絶対新婚旅行はサンセバスチャンへ!! お薦めです! 美しい海岸線を二つのモンテ(丘)から見渡すことができるというのが最高の贅沢なのではないでしょうか。二つの丘とはひとつはモンテイゲルド。そして、今回掲載しましたモンテウルグルです。コンチャ湾(Bahia de la Concha)に浮かぶ船も美しい絵です。


イベリア半島ひとり旅-水族館周辺 漁港に沿って歩きます。海岸も素晴らしい景観ですが、この漁港もすっきりと整備されていて、ウォーキングには最適です。この街全体がそうですが、治安も良いし、リゾートというこtもあって、また栄えている豊かな街なのでしょう。人々の顔付きは他のスペインではあまり見られないくらいの豊かな顔をしています。もちろんそれは観光客なのでしょうが、ただ旅をする者としては周りにいる人達が豊かな顔をしていることは、ありがたいのです。

イベリア半島ひとり旅-水族館周辺 イベリア半島ひとり旅-水族館周辺

「地球の歩き方」に「ビスケー湾に面した避暑地」と記されている通り快適な街、San Sebastian。僕の旅手帖にも、新婚旅行はサンセバスチャンとヴィトリアのコースがいい、なんて書いた覚えもあります。いや、そういうツアーがあってもいいのでは? という文言だったかもしれませんが。。それだけ気候がよいのです。


「ビスケー湾の真珠」と呼ばれているだけあって、街全体が美しいのです。


そしてこの漁港近く。もう一つの魅力が、生活感も漂っている点。太陽と海からの光を受けて、洗濯物もすぐにかわくのでしょう。たくさん干されていました。また飲食店もあれば、子供達も水浴び(飛び込み)したりとほほえましい光景がたくさんありました。