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気が向いた時に書く日記・かとう唯さん、応援します!

ヒマなおっさんが適当なこと書きます

9か月ぶりくらいにブログを書く。かとう唯ちゃん主演のミュージカル「サイト」の観覧記を簡単に。

 

 

 

この舞台、もともとGWあたりに開演することになっていましたが、コロナの影響で中止に。その後何とか同年中に開演に至った。かとう唯ちゃんの舞台としては、ミュージカルでは2月の徳島があったし、ミュージカルではないものの7月の明治座公演もあったのですが、東京でのミュージカル舞台となると、2019年12月以来、約2年ぶりということになりました。

 

話の筋としては「ひきこもりとなって自分の部屋から出られず、何年も苦しんでいる「ひきこもりっこ」は、ある日自分のPCに「私は死んだ方がいい」という文章を書き込みます。すると、見知らぬ人々からコメントが届き始めました」((公式より引用)。この「見知らぬ人々」とのネット掲示板(今ならSNSでしょうか)の書き込みのやり取りを通じて話が進んでいきます。この人たちのハンドルネームが非常に独特。お蝶婦人、サイボーグ、なげやり娘、ロビンちゃん、笑う旅人、派手派手魔女、マジギレさおりん、などなど・・・。この人たち自身もそれぞれいろんなことを抱えていて、ハンドルネームもそれを表している。

 

かとう唯ちゃんは今回主役としての出演、役名は「ひきこもりっこ」。主役と他の登場人物とのネット上のやり取りで話が進んでいくので、主役は文字通り出ずっぱり。終盤のほうに着替えるところ以外は本当にずっと出ている状態。

 

この舞台の大きな特徴が、基本的にセリフが全て歌になっていること。主役の独白なども全て歌なのですが、かとう唯ちゃんの歌の中で特に印象深かったのが2つ。1つは前半のラストにあった「私のすべて」。この直前に「ひきこもり王」という出番は少ないもののインパクト強烈なキャラがでてきて、この人の導きによって、ひきこもりっこが自分の心の闇の原点に目を向けることになる。その原点についての歌。もう1つが後半にある「この世界のどこかで」。こちらは自分の中をしっかり見つめなおした後に、外に目が向いていくような感じで、「私のすべて」とセットであるかのように個人的には感じていました。

 

 

主役以外のキャラのなかで特にインパクトあったのが、サイボーグ、ロビンちゃん、岡ひろみ。サイボーグは声量が凄いし、ダンスも動きもキレキレ。ロビンちゃんにはある秘密があったのですが、それが分かった2回目の観覧からは細かいところにいちいち目が離せなくなりました。そして、岡ひろみはとにかくかわいかった。

 

全般的な感想としては、やはりセリフの全部が歌というところの印象が強いんですが、一方で歌だけに正直なかなかセリフとして入ってこないなと最初は感じていました。舞台の最後に、それまでネット上でのやり取りしていた人たちが実際に会うことになります。そして、その実際に会った時のセリフは歌ではなく普通のセリフになっている。わざわざここだけ普通のセリフにしたのは意図的だろうと思うわけです。そして逆に、劇中でセリフが歌になっているのは、ネットでの文字でのやり取り(=実際に声を出して会話しているわけではない)に対応してのことなのではないかと。真相は分かりませんが、とりあえず自分でそう納得することにしました。そして、納得のいった2回目以降の観覧ではちゃんとセリフ(歌)も入ってくるようになったのでした。

 

2回目、3回目は当然、細かいところにも目が行くようになりますし、より良く話が分かってくるわけですが、実際にみんなで会う、そこにひきこもりっこも参加することを決意した後からラストまでの流れが素晴らしかった。特にひきこもりっこが着替えた後にするネット上でのロビンちゃんのやり取り、それに続いてロビンちゃんが泣くところ。3回目の観覧の時は見ていてこちらも泣いてしまった。

 

 

ミュージカル座では昨年、稽古での感染者を出して公演中止になったりしたこともあり、現在でもかなり厳格な対策をしての稽古、公演となっていたようです。引き続き祝花は出せないし終演後の面会や舞台上での演者の一言挨拶もないなど、まだ平常には戻れていない状況ですが、それでも春にいったん延期となった「サイト」が無事、公演できて良かった。最後のカーテンコールの際、主役のかとう唯ちゃんは最後に真ん中に一人で出てくる。中止になった春の時から考えればたぶん9か月、10か月くらい、延期公演が出来るかどうか分からない期間も含んでの長丁場をついに最後まで走り切ったその主役の姿に改めてグッときたのでした。