☆ジュライS【L】
福島競馬場・ダート1700m
3歳以上オープン/別定
◎⑬エーティーマクフィ
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○⑦ショウナンライシン
▲⑫メイショウテンスイ
△⑭ケンシンコウ
△③マリオロード
△⑥ライラボンド
自信度:B+
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

今年の梅雨も最後の悪あがきを終え、関東地方でも梅雨明けが発表になり、待ちに待った夏がやってきた。

屋外に出てジリジリとした直射日光を浴びる瞬間、猛暑の中でムワッとした熱気に包まれる瞬間にはニヤッとして嬉しくなってしまう筆者は夏フェスならぬ「夏フェチ」。きっと変態なのだろう。笑

しかしながら、既に大好きな7月はあと10日ほどしか残っておらず、高校野球の神奈川予選は準々決勝まで終了。フワッと過ごしていたらいつの間にか終わってしまいそうなので、夏を味わって楽しい記憶をたくさん残したい。

そんな今週の競馬では中京記念が行われるが、今年も例によって小倉競馬場で中京記念(1800m)、このあと中京競馬場で小倉記念が行われる。というより、直近5回の中京記念で中京競馬場できちんと行われたのは半分以下の2回だけ。

筆者はこれが大嫌いだ。

不正な番組構成で、公正競馬を遵守しているとは言えないとすら思っている。単純にJRAの番組編成担当の「オッサン」は相当に頭が悪そうである。
代替開催によって開催の入れ替えが必要なのは分かる。それなら先に小倉記念をやればいいだけの話。
中京記念は「サマーマイルシリーズ」に組み込まれるそうだが、中間距離の1800mなら「サマー2000シリーズ」でも良かったことになる。この記述を書くにあたり「それでどっちなんだっけ?」とわざわざ新聞を確認したほどだ。

そういうわけで、中京記念は「やりたくない」。
もともと胡散臭いレースでもある。

したがって今週は得意のダートのレースでリステッド競走であるジュライSを採用したい。夏競馬であろうがなんだろうが、ダートの狙い方は「いつも通り」である。

■テーマ

ダートはいつも、何でしたっけ?

■狙い方のポイント

「夏は牝馬」「格より調子」「小回り巧者」「洋芝適性、野芝適性」。夏競馬には様々な格言が存在する。

夏競馬では洋芝での北海道シリーズがあり、福島競馬場や小倉競馬場、函館競馬場などの小回りコースでの開催が多くなる。トップレベルの馬は休んでおり、そうでない馬にチャンスが生まれ、あるいは秋に向けて頭角を現す上がり馬が出現したり、筆者のように夏が得意な馬が途端に調子を上げて活躍したりする。

しかし、ダートは「いつも通り」。

さすがに帝王賞に出てくるような超一流馬は休んでいるが、トップレベルの馬も出てくる。
夏競馬だろうが何だろうが、上級戦での狙い方はいつ何時も変わらないと思っていい。
ダートのメインレースで「夏だから牝馬を買おう」などと考えていたら、秋競馬を迎える前にあなたの資金は枯渇するだろう。

トップレベルのダートレースはとにかく格・実績。

これだけは不変である。胸に刻んでほしい。

■予想詳細

本命はエーティーマクフィ!

現実に勝ちきれるかどうかは別にして、予想としてはほぼ一択だと思っている。1番人気が濃厚だが、これだけ割れた1番人気ならむしろ魅力的だろう。

ダートに転向して【3.5.2.0】。一度も馬券圏内を外すことなく10戦連続で好走している。

四歳秋だった昨年の秋にオープン入りすると、緒戦のペルセウスSでは実力馬ヘリオスとタイム差なしのアタマ差2着と好走。ヘリオスは南部杯2着やJBCスプリント3着、根岸S2着などの実績があり、今年2月のかきつばた記念でもスマイルウィやシャマル、ペリエールを抑えて2着に好走している。
その後ギャラクシーS3着、コールドムーンSクビ差2着とオープンクラスを全く苦にしないパフォーマンス。

前走の天保山Sでは半年の休み明けであったが、中団から馬群の間を割って伸びてきての2着。番手から抜け出す完璧なレースをした勝ち馬サトノルフィアンには離されたもののブランク明けとしては上々で、今回は大きく上積みも期待できるだろう。
筆者の主観のみでなく、武英調教師のコメントからもそれが窺える。

石川裕紀人騎手には期待していると言うしかないが、筆者が特に魅力を感じているのは血統面である。
マクフィ(その祖父ドバイミレニアム⇒父ドバウィ)x母の父ハーツクライもバランス型で良さそうだが、牝系を辿っていくと曾祖母はミルジョージ(父ミルリーフ)xシーホーク。まだ筆者が競馬を始める前の大活躍馬を数々出していた名種牡馬であるが、中長距離のビッグレースを制していたスタミナ血統。
エーティーマクフィは1700mは初めてになるが、血統背景的には距離は持つと思っている。


対抗はショウナンライシン。

この馬は準オープンを勝ち上がったばかりのオープン初戦なのでまだ格はない。狙い方のポイントとはズレてしまうが、だって他に該当馬がいないんだもの。

福島競馬場1700m【2.2.0.0】という条件巧者で、この点は今回のメンバーでも断トツ。
前走もこの条件で、好位から抜け出して1馬身差付ける快勝であった。

さすがにエーティーマクフィと同じ57kgはかわいそうだが、上がり調子で2着3着については最有力か。

▲メイショウテンスイは前走天保山Sでエーティーマクフィに続く3着。13番人気の低評価を覆した。
とはいえ内めの枠から逃げた展開がハマった可能性があり、同じように上手く行くかどうか。

△ケンシンコウは実績という点では一番。三歳時にはユニコーンSでカフェファラオの3着からレパードSを優勝。マーチSでも2着がある。
放っておくとリステッドあたりでは大駆けしそうなので抑えておきたい。

プロキオンS3着の△マリオロード、今回と同条件の吾妻小富士S2着のライラボンドにも印を回す。