自分のやりたいことが分からない

という悩みをよく聞く。

 

今の仕事は好きではないので転職したいが、

やりたいことが分からない、どうしたらいいでしょう、

と言う。

 

私も

新卒で入ったソフトウエアの会社を1年3か月で辞めてから、

何がやりたいか分からず、

給料の高さにひかれて

電話営業の会社に入ったことがある。

 

社会保険労務士の受験講座を売る営業だった。

一日中電話をかけ続けて、

マニュアル通りの営業トークをしゃべっていた。

 

今考えると、

自分のような人間がよくやっていたなと思う。

全く向いていない仕事だったので

成績も上がらず、

半年ほどで辞めてしまう。

 

これに懲りればよかったのだが、

次は

小学生用教材の訪問販売の会社に入り、

一軒一軒飛び込みの営業をした。

 

前職よりもさらに悲惨な結果になり、

これも半年ほどで辞めてしまい、

どうしていいのか分からなくなった

 

プログラマーや営業が向いていないことは、

嫌というほど分かったが、

やりたいことが分からない

 

このころには、

履歴書を出しても

転職の多さからハネられてしまい

体力があるわけでもないのに

建設現場のバイトをして

食いつないだこともある。

 

バイトをしながら考えた。

自分は何がやりたいのかと。

何が好きなんだろう

 

思いついたのが、

小学校の頃からずっと国語が好きで

成績もよかったことだ。

作文も得意で、

県が出している文集に載ったこともある。

 

小学生のころのことが

今になって通用するのか、

とも思ったが、

それぐらいしか頼れるものがなく、

小さな雑誌社の求人を見つけて応募し、

試験を受けたら奇跡的に通った

 

その雑誌社には4年ほど勤めた。

非常に居心地がよく、

天国のような職場だったことを

今でも思い出す。


その後、外国人に日本語を教える日本語教師になり、

34年間続けて現在に至る。

 

「三つ子の魂百まで」

とは、よく言ったもので、

子供のころに好きだったこと、

得意だったことは、

自分に向いていると思って間違いない。

 

「やりたいことが分からない」

ときには、

それに関連ある仕事を探して

やってみればどうだろう。

 

給料の多寡世間的な評価

会社の将来性などを基準にするより

よほど確かだと思う。