追加注記
ここで使用したサウンドカードのせいかもしれませんがWSJT-Zのサウンド設定では右チャンネルを選択しないと送信時、PCからFT891への信号がいかないことがわかりましたので、ここに追記しておきます。2025/11/12
安価にFT8を始めるために
中国製USBインターフェース U5 LINKをFT891と接続し、デジタルモードを運用した
中国製で安価なUSBインターフェースをAliExpressで見つけて購入してみました。個人輸入で少し時間がかかりましたが、必要なケーブルとともに無事に届いた。購入したページは、
図1 U5-LINK (Data, CATケーブル込み)
このU5 LINKはFT-891に対してACCケーブルは使えません。FT-891のACC端子のようなものはTUN/LINと表示されており、外付け用アンテナチューナー“FC-50”、“FC-40”またはリニアアンプ“VL-1000”を接続するためのようです。ただし、FT-891にはCATに使うためのUSBポートがあるのでFT-891ではCATでの接続が可能です。このばあいU5 LINKは単にData端子からサウンドカードの入出力を取り出すための器具にすぎなくなりますが、使えることは確かです。この機能だけならと、もっと運び易くするために別に小型の変換用の端子箱を作る予定です。
私が試したところFT817ではACC端子とU5 LINKを接続し、USBケーブルでU5 LINKとFT-817をつなぐとRTSを使ってPTT制御ができます。この時のWSJT-Zの設定で、無線機選択は“None”を選びます。
八重洲の純正ではSCU-17というインターフェースがありますが安いところでもケーブルなしで20,000円はしますが、今回試した中国製のUSB インターフェースは10月時点で4,824円でした。これで必要なケーブルも込みです。
このようにケーブル込みのセットで2万円ほどかかります。
ただしU5 LINKでは信号の入出力は、回り込み防止のためのトランスが2個入った簡単回路だけで、SUC-17のようなサウンドカードは含まれていませんでした。そこで安価なサウンドカードを単独でU5 LINKとPCの間に入れることでSCU-17と同様に使えるのではないかと想定し、トライしてみました。
FT‐891は、USBポートはあるもののCAT機能だけでしたので、ここは直接FT-891とPCとをまずUSBで直接つなぎます。
またFT-891のDATA端子(miniDIN-6p)端子からU5 LINKのDATA端子に付属のケーブルで接続します。
次の図は今回使用したサウンドカードの例です。
U5 LINKとPCの間にはUGREENのUSBオーディオ変換アダプタを使用しました。このサウンドカードには2本のステレオプラグ付きケーブルも付属してましたが間違えないようにするために片方のケーブル先端のプラグには白マジックでマークをつけておきました。サウンドカードのMIC端子にも白マジックでマークを付けて迷わないようにしておきました。
このサウンドカードは1,099円でケーブル付きです。
図3 UDREENサウンドカード (MIC,SP用のケーブル2本つき)
両方でも5,823円にしかなりませんでした。
こからFT8を始めようとされている方、または移動運用に使うためのセットとしては非常に小型で安価なシステムが出来上がります。私はFT817とFT891の両方で試しましたが少し接続と設定に工夫が必要でしたが使えそうな見通しが見えましたので自身の忘備録のつもりで設定内容についてまとめておきます。
図4 FT‐891とSCU-17の接続
SCU-17にはサウンドカードも内蔵していますので、PCとの接続はFT-817や、FT-897などではUSBケーブル1本だけです。ただし、FT-891のTUNE/LIN端子はCAT操作には使えません。CAT操作にはUSB端子に直接USBケーブルを接続して使用します。つまり、SCU-17の場合CAT 接続のためのACCケーブルはU5-LINKには繋いでも機能しません。
図5 FT-891とU5 LINKを使った接続法
U5LINKとUGREENのサウンドカードとの間は2本の黒色のオーディオケーブルなので、接続がどちらに繋がったのかと混乱してしまいそうになりましたので1本のケーブルのプラグに間両端に白のマジックでマークをしました。当初サウンドカードのMIC(私はこちらにもマークを付けた)に白いマークのあるプラグを繋ぎ、U5 LINKのSP又はMICのジャックに繋いでWSJT-Xでの信号の出方を見て正しい方を決定しました。
検討の結果サウンドカードのMICはU5 LINKのMICに繋ぎ、SPは同様にSP端子に繋げば良いことが判明しました。(図を参照してください)
PCの設定
まず、FT-891とPCをUSBケーブル1で接続します。
次に、FT-891とU5 LINKをData 端子同志で方向に注意しながら接続します。ケーブルはminiDINの6pケーブルです。
U5 LINKとUGREENサウンドカードの間を2本の3.5mmコネクタのついたケーブルでつなぎ、さらにUGREENサウンドカードのUSBケーブル2をPCと接続します。
これで配線はすべて終了です。
まずPCの設定です。
WIN キーにカーソルを置き、右クリックしてデバイスマネージャーを開き、FT-891のCOMポートを探します。Enhancedと書かれたものと、Standardと書かれたものが現れているはずです。わからなければ、FT-891につなげたUSBを抜き差ししてみてください。
さらにEnhancedと書かれたポートにカーソルを置き、左クリックするとそのポートの詳細が表示されます。
図6 COM ポートの設定
ポートの設定のページでビット/秒の項目(ボーレート)を38500に設定します。他の項目は変更しないでください。このときのCOMポート番号を覚えておいてください。終ったら“OK”をクリックして閉じます。
ソフトの設定
私は通常WSJT-Zを使っていますのでこれで説明しますが、デザインが違うだけで内容は同じですからWSJT-XやJTDXでも使えます。
まず、F2で設定画面を出します。(カーソルをWSJT-Zの画面上においておくこと)
一般のページは当然必要項目のついて入力が必要です。今回は無線機の設定から説明します。
1. CATで制御する際は無線機をFT-891 に設定する。
2. シリアルポートをデバイスマネージャーで確認したCOM番号に設定する。
3. ボーレートをデバイスマネージャーのCOMポートのビット/秒の項と合わせて38400とします。
4. PTT方式は CAT (シリアルポートをStandard のポートにした場合はRTSを選択します。その際は無線機は“None”を選択)
5. モードはUSBを選択します。(Data/pktを選んでData USBの設定にすると、一度送信すると自動的にUSBに戻ってData-USBには戻らないので注意―八重洲のサービスセンターで聞いた助言です。)
6. スプリットは無線機ないしは擬似スプリットを選ぶます。
すべてが正しく設定出来たらCATテストのボタンをクリックしてしばらく待ちます。
すべてがつながると図のように緑色に変わります。
図7 WSJT-Zの設定画面
次にオーディオのページを設定します。
WSJT-ZのF2からオーディオページで、入力、出力を選択します。
出力の“モノラル”、というとこは、変な動きをするようなら“左”または“右”に変更するとうまくいくことがあります。私の場合は“左”に変更して使えました。
図8 WSJT-Zの設定画面のうちオーディオの設定ページ
サウンドカードの名称はサウンドカードごとに変わることがありますのでサウンドカードのUSBを抜き差しながらデバイスマネージャーで確認してください。通常サウンドカードの名称は入力、出力で同じ名称になりますのでこの名称をWSJT-Zの設定画面から選択します。
サウンドカードの選択ができたら無線機のページ(図7)に戻ってPTTテストを押してみてください。FT-891が送信状態になれば設定完了です。 確認出来たらもう一度PTTテストボタンを押して送信を停止します。
SCU-17で使う場合はCOM番号とサウンドカードの名称が図8の名称とは異なります。そのほかの設定は変更ありません。
FT‐817でも設定してみましたがU5 LINKではDataの接続とRTSを使ったシリアル制御でPTTを制御することができます。この場合はつまり、FT-817のData 端子からU5 LINKのData端子miniDINケーブルで接続し、外付けの
サウンドカードをつないだ後、PCとUSBで接続します。CATは使えないので、PTTのシリアル制御のためにUSBケーブルをPCとU5 LINKとの間につなぎ、U5 LinkのCAT端子とFT-817のACCとの間を8pinケーブルで接続します。この時の設定はCATではなくRTSで、PTTを制御するやり方で行います。この場合周波数の転送は行われません。
FT-891の設定
図9 FT-891のFキーを長押しするとこのメニューが現れる。
設定はFキーを長押しして設定します。
Mode USB---送信後MODEがD-Uになってしまう時(WSJT-Xの無線機設定でモードをData/pktにするとD-Uに変わってしまうので、WSJT-Zの無線機設定のページでのモードをUSBにすると変わらない ― 八重洲のカスタマーサポートに教わった)。
#11-01 SSB LCUT FREQ OFF
#11-03 SSB HCUT FREQ OFF
#11-05 SSB MIC SELECT REAR
#11-07 SSB BFO USB これでどのバンドでもUSBの設定となります。
Fキーを何回か押してFUNCTION2を選び、MTRからALCを選択してALCを監視する。WSJT-Zの出力調整で、ALCが上がらないように調整する。送信出力はWSJT-Zの出力バーの位置で調整し、Powerめーたーで監視しながら行うとよい。
BANDキーを長押しして、MODE – SELECTからSSBを選択する。表示がUSBになっていることを確認する。
HFでのFT8入門としてはFT-891とU5 LINKの組み合わせは安価にスタートするには手ごろだと感じました。少し古いためUSBポートはあるものの最近のリグのようにサウンドカードが付いていないのが残念です。
以上設定を忘れないように書き留めておきましたので参考にお使いください。
以上 2025/10/30








