私たちは最後まで未完成の作品だ。
今夜、読んだ哲学書に
こんなことが書いてあった。
哲学書を読むと、
自分の「最期」を考えることが
増える気がする。
私の母の知り合いに、
こんな最期を迎えた人がいた。
そのおじいさんの口癖は、
「おれは、幸せだよ」だった。
ある日、
子どもも孫もそろって、
家族みんなで昼ご飯を食べに行った。
帰宅後、
「少し昼寝する」と言って
こたつで横になった。
そして、それが
そのおじいさんの最期だった。
このおじいさんの人生にも、
きっと未完成な部分は
あったのだと思う。
それでも、
あの口癖どおり
おじいさんは
幸せだったのだろう。
未完成でも、人は幸せになれる。
人生の「完成」を目指すより、
今日の小さな幸せを
かみしめて生きるほうが、
心は豊かになるのかもしれない。