〜あの100人リストに、私の“宝物”が詰まっていた〜
こんにちは。

今回は、私が今でも一番後悔している“ある出来事”について書きます。
前回の【第9話】では、収益構造の話や不自由なセミナー参加についてお話ししましたが、
その後にやらされた“100人リスト”という作業——
これが、今振り返っても本当にしんどいものでした。

「100人リストを書き出して」と言われた瞬間
これは、MLMを始める人たちにとっては“当たり前”のように言われることらしいけど、
当時の私は、深く考えずに言われるまま、知り合いの名前をどんどん書き出していきました。
・学生時代の友達
・バイト先で仲良くなった人
・前の職場の先輩
・ずっと続けてきた趣味で知り合った友人
思い出すまま、手が止まらなくて。
気がつけば、ページはうまっていました。
でも、今思えばそれって…
「私が人生で出会ってきた、大切な人たちの名簿」だった。

財産を、自分の手で手放してた
あの時の私には見えてなかったけど、
営業をやってる人ならきっとわかると思う。
“顧客リスト”って、命より大事な時ある。
信頼を築くのに何年もかかる相手。
ようやく繋がれた連絡先。
もしかしたら、いつか自分の夢を応援してくれるかもしれない人。
そのリストを、MLMの“仕組み”の中に、自分の意思で差し出してしまっていた。

「印をつけて」って言われた時のゾッとした感覚
リストを書き出した後、次に言われたのは——
「じゃあ、この中で仲良い人に印をつけて」っていう指示。
それが“誰からアポを取るか”を選別する作業だと知った時、
胸がザワッとしたのを、今でも覚えてる。
でもその時は、
「良い商品だし、体験500円で凄い効果出るからそれはやって貰うの嬉しいだろうな」
「一緒に仕事出来るなら楽しいかも!」
って、言い訳してた。思ってた。

最初にアポを取ったのは——
大学も一緒、留学先も一緒、一緒に住んだこともある大大大好きな親友だった。
本当に信頼してる、たった一人の親友。
何でも話せるし、絶対私の話を聞いてくれると思った。
でも…今なら分かる。
あんな話、最初にする相手じゃなかった。
もし彼女が、私の“本当にやりたいこと”を知ったら、
心から応援してくれたかもしれない。
将来、仕事で組めるようなこともあったかもしれない。
でも私は、MLMという“フィルター越しの会話”を、最初の接点にしてしまった。

本当に、戻りたい。
彼女とは…今は、あまり連絡を取っていません。
今思い出しても胸が苦しくなる。
私の話をちゃんと聞いてくれたのに、
私は本心じゃなく“仕組みの中で言わされてる言葉”を話してた。
それに気づいてたのかもしれない。
本当に、あの時に戻りたい。

「あれがクソみたいな製品だったら…」なんて思うけど
製品自体の体験が、実はすごく良かったからこそ、
「感動を伝えたい」って気持ちは本当だった。
でも、その“感動”が、“営業”にすり替わる構造に、自分でも気づいていなかった。
「この製品さえなければ…」
「買うほどじゃないものだったら…」
って何度も思った。
でも、それも結局、自分の判断を他人や物のせいにしてるだけだってことにも、後から気づいた。

次回予告:「親友との会話で突きつけられた一言」
あの日、彼女が私にかけた、たった一言の言葉。
その一言で、私は“あること”に気づかされます。
次回、ぜひまた読みに来てくれたら嬉しいです🌿
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