7月31日〜8月12日 全16公演
赤坂REDシアター
『ブラックジャックによろしく』が無事千穐楽を迎えた。


顔合わせの日が昨日のことのように感じられる。
すごく緊張感のある現場だった。
演出の田邊さんが読み合わせの前にこの作品に向けた想いを語った。
みんなで真剣に田邊さんの話を聞いた。
読み合わせが始まってすぐに思った。


この作品はすごいことになる。

そう予感した。


予感は的中していたと思う。
お客様にこの作品がどう受け取っていただけたのか、僕にはわからない。
ただ僕らが届けたかったものが少しでも届いたと信じたい。


これは俳優として正しいことなのかどうかわからないが、僕はアンケートがない公演はその公演の終了後、寝る前にXでその作品をエゴサーチするようにしている。


毎日たくさんのお客様が今作の感想を書いていてくれた。「ネタバレ厳禁」と影アナで僕が言ったが為に書きづらいところもあったと思う。
本当は一つ一つお礼を書きたいところだが、物理的に時間がかかりそうだったから「いいね」を押した。

この作品は色々な方に色々な捉え方をしてもらえる作品だと思う。

僕の場合は、内海が特に心に残った。

内海の台詞
「私、死ぬのは怖くない。でも1人です。」
このセリフを初めて読んだ時、涙が流れた。
僕は昔から怪我の多い人間だった。
本気で生きてればいつ死んだっていい。
そう思っていたし、実際に自分の命を軽く扱っていたと思う。
ある時、本当に死にかけた。
その時に感じたことは僕の死を1番悼んでくれるのは誰だろうということだ。
もちろん当時の僕が死んだら悲しんでくれる人も少なからずいただろう。でも内海の言うように僕は何も残していない。
このまま死んだら自分がこの世に生きていたという現実がなくなってしまう気がした。
内海が辻元と会話している時、僕はあの時を思い出して毎回裏で泣いていた。
他の場面なら転換の準備でバタバタしているから聞かなくていいのに、あの辺りから転換が楽になってしまうからだ。


僕はなぜ役者という人生を選んだんだろうか。

生きるってなんだろう。死ぬってなんだろう。

いくら考えても答えは出なかった。
でもこの答えを探し続けることも「生きる理由」なのではないかなと今作と出会って考えるようになった。

今回、本当に最高なキャストの皆さんと出会うことができた。この公演だけで今回の関係性を終わらせたくないという想いが強い。
感謝の想いに溢れている。
ずっと憧れだった人たちの、裏での立ち振る舞いを、努力を直近で見ていた。

憧れは尊敬へと代わり、こんなかっこいい大人たちになりたいと思った。

その思いも、僕がこれからも生きていく理由の一つなのだろうか。

自分が皆さんの年齢になった時どうなっているかわからない。こんなかっこいい人たちになれているのだろうか…
だけど、この現場で頂いたたくさんの愛を、これからどんどん増えてくる後輩たちに返していくことが先輩方への恩返しになる。

そう皆さんに教わった。




また長々と文を書いてしまったが、これにて『ブラックジャックによろしく』は自分の中で完結だ。


素敵な作品、素敵な座組と出会えたことに心の底から感謝し、人生って、生きるってなんなのか。
これからも考え続けながら、役者という仕事で生きていきたいと思う。



岩間大樹さん、與島隆星さん、中村哲さん、松宮倫さん、後藤レイサさん、鈴木千佳子さん、水谷あつしさん、遥りささん、由地慶伍さん、田中稔彦さん、みはとさん、田鶴翔吾さん、佐藤アツヒロさん、三浦涼介さん、今江大地さん、田邊俊喜さん、スタッフの皆様。

そして、ご観劇いただいた多くのお客様。


本当にありがとうございました。


また明日!

じゃなかった…笑


またいつか!




























                白石 翔太