【始まり】
ある時、私は一冊の本に出会った
「種まく子供たち」 という本だ。
この本には小児ガンを体験した7人の物語が描かれている
辛い闘病生活のこと、治療方針の決定、最後にやりたいこと
全てが赤裸々に書かれているのだ
私はこの本を読んで感じた
私は今、人生を無駄にしている
今、この時を大切に過ごせていない
「めんどくさい」「やらなくてもいい」「明日でいいや」
私は今のこの一瞬が明日もまた来ると錯覚していたのだろうか
この事に気付いた瞬間
私はひどく心をえぐられた気がした
強い焦りも感じた
そして
今までの人生に後悔を感じた
確かに 今までの人生
多くの栄光もあった
テニス部で副部長を務めたり関東大会に出場したりもした
多くの賞状も頂いた
しかし、これは自己満足に過ぎなかった
その時の私は自分のことで精一杯
周りのことを考えていなかった
もし、私の人生がその瞬間で終わっていたら
この世には成績しか残らなかっただろう
周りの人に良い影響を与えることができなかった
心に残る言葉も発せられなかった
両親への感謝の言葉さえも残らなかったと思う
20歳になった今、やっと気が付いた
私にはやるべきことがある
命がある
産んでくれた両親、大好きな姉
お世話になった先生方
そして友人
私はこんなにも多くの人に支えられていたのだ
やっと気がついた
今度は私が支える番だと思う
これからの人生
無駄にせず 精一杯生きてみよう
新しい人生の始まりだ
#始まり
