令和6年11月24日僕の実家が全焼した。
その日は実家に家族みんなが集まりご飯を食べることになっていました。
久しぶりに兄弟と会ったりで気分も高く、家族と他愛のない会話を交えながら笑って鍋を食べていたんです。
「もうお腹いっぱいだ!」
そう言って机を立った途端に玄関を叩く音がしました。
やけに強い音で
「ドン!ドン!ドン!」
って少し警戒しながらもドアを確認しに行きました。
そしたら、お隣さんが
「火事!火事!早く出て!」
って聞こえてきてすぐに家を出ました。
家を出ると、2件となりの家の1階が燃えているのがすぐに見えました。
そこまで火は大きく無く、すぐに消化器を取り使おうとした途端お隣さんが
「まだ中に人が居る!」
ってすぐに助けないとってなりました。
そして家に入り玄関をすぎて、部屋に入ると思いました。
「あ、これむりや。」
映画とかドラマだと誰かが助けに行くシーンを見ると思うがそれは、フィクションであると言うことを、忘れてはいけない。
とてもじゃないがこの中に人が入れるとは思いませんでした。
なので僕はすぐに消化器を火元に使いました。
消化器は思っているより量が入っていなかった、
2つ目もすぐに探して使いましたが火は強まる一方、
その間兄弟が消防署に連絡し、家族皆で近隣住民の家のドアを叩き、避難するように伝えました。
僕が家事に気づいて5分が経った頃、もう火は屋根をも燃やしていた。
消防車は確かに早く来てくれた、でもその火を見ればまるで遅すぎた、、
次から次に横の家に火は移り、そのまま実家も燃えてしまいました。
燃えた住宅は実家を含む、計8棟
実家が燃えるとも思っていなかった僕は、裸足のままずっと家を見ていました。
その日失った物はとても多い。
家にある全ての物が無くなったんですから、
その日から祖母の家に1週間ほどいて、1週間後に賃貸に引っ越しました。
母や家族の知り合いが話を聞き、驚く程の支援が届きました。
服や布団、タオル、赤ちゃん用品、食料、現金
おかげで1週間後にはもう普通の暮らしが出来るほどにです。
今回の件で気づいた事が沢山ありました。
・消化器はすぐに空になる。
・火は直ぐに燃え移る。
・火の中には絶対入れない。
・火災現場は何も残らない。
そして僕の中で1番残っているのが、知り合いや友人の大切さです。
今回支援してくださった方の中には、何回も物資を送ってきてくれた方や、新品の布団を家族分送ってくれるなど、とても心が暖かい人達が居るということ。
母や兄弟が残した信頼関係の明かしだと思いました。
自分の周りの人がピンチの時助けたいと思いますか?
自分がピンチの時助けてくれるであろう人との繋がりはありますか?
自分や相手がしんどい時に寄り添える関係はとても大事だと思った。