旦那さんのお義母さんは旦那さんがまだ高校生だった頃に病気で亡くなった。
お義父さんは、男手一つで旦那さんを育てながらお義母さんの長い闘病生活も支えた。
当時は今みたいな完全看護の病院はなく、入院中も家族の負担は多かったと思う。
それに加えて、高額な医療費もかかったらしい。お義父さんはいくつも仕事を掛け持ちしながら入院費を払い、息子である旦那さんのお弁当を作り、時には制服のボタンまで付け直したりしたと言う。
本当に根っからの働き者の人だった。
私の事もとても可愛がってくれて、いつも笑顔でお喋り好きで、とても可愛い人だった。持病はなく健康だったけど、年齢のせいで色々と忘れっぽくなり、少しずつ出来ない事も増えていった。皆んな当たり前に歳はとる。叩き上げの料理人だったけれど、だんだん料理もしなくなり、私が見かねて持って行く素人レベルの煮物を、とても喜んで美味しい美味しいと言いながら食べてくれた。
私もそんなお義父さんが大好きだった。
ある時、お義父さんは熱を出した。
肺炎だった。
その頃にはだんだんと意思疎通も曖昧になってきてしまっ た。
最初は肺炎の治療での入院だったが完治せず、そのまま長期入居ができる病院施設にうつった。それは悪しも旦那さんが一番具合が悪くなっていく時だった。