交通事故は、大変残念な事態になってしまう事があります。被害者が他界してしまう事もあるのです。もちろん他界すれば、被害者の遺族としては葬儀も行う事になるでしょう。加害者がその葬儀に行く時には、やはり色々注意すべき点があります。また被害者が生きていて、病院にお見舞いにいく時にも注意すべき点はあるのです。今回は、加害者がお見舞いや葬儀で注意すべき点についてまとめてみました。
交通事故の加害者の誠意とお見舞いの注意点
交通事故の加害者は誠意を見せるべき
交通事故が起きれば、損害保険の会社ともやり取りしていく事になります。交通事故での後遺障害の慰謝料にしても、その保険会社に請求する事になるのです。
そして大抵の保険会社は、その請求手続きを一括で引き受けています。引き受ける以上、保険会社の担当者としては「後のことは、全て当社にお任せ下さい」などと言ってくる事も多いです。
しかし被害者の遺族からすると、それだけで気が収まるとは限りません。加害者に誠意があるかどうかも軽視できないでしょう。お金と気持ちの問題は、別々なのです。
したがって加害者としては、全てを保険会社に任せるような姿勢は控えるべきです。全く誠意が感じられないと、相手との示談交渉も難しくなってしまいます。
被害者が大怪我してしまえば、しばらく入院する事になるでしょう。その時も、加害者としてはお見舞いに行くべきなのです。もちろん遺族が葬儀を行った時は、きちんと参列すべきです。
病院にお見舞いする時の主なポイント
病院にお見舞いに行く時のポイントは、複数あります。
- 菓子折りなどは持参
- 面会時間は5分以内
- 服装は地味にする
なおお見舞いする時は、現金は持参すべきではありません。お金を持ち込むのではなく、やはり菓子折りにしておく方が無難です。
それと被害者へのお見舞いは、なるべく早めに行くようにしましょう。交通事故の当日や翌日など早めにアクションを起こしておかないと、誠意を疑われてしまう可能性があります。できれば、お見舞いには毎日行くべきです。
また相手が入院した時は、謝罪の気持ちを述べたくなる事もあるでしょう。その際、電話だけで済ませないよう気を付けましょう。電話というより、詫び状を渡すべきです。きちんと文字で形にしておく事に意味があるのです。もちろん詫び状の文章は、丁寧に書く必要があります。
なお詳細は後述しますが、へり下りすぎるのは禁物です。低姿勢になりすぎないよう気を付けましょう。
交通事故の後の葬儀参列で気をつけるべき点
葬儀には誰かに同行してもらい御霊前の袋を渡すべき
ところで被害者が他界してしまった時の葬儀参列にも、色々注意点があります。具体的には、下記のような点には注意すべきです。
- 誰かと一緒に行く
- 御霊前の袋を使う
- 供物は不要
- 謝りすぎない
- 香典の金額
- 香典を持ち帰るべきでない
まず葬儀には、加害者1人で参列するのは控えましょう。会社の上司や家族など、誰かと一緒に参列するのが無難です。
また葬儀に参列するなら、香典も渡すことになるでしょう。その香典を入れる袋も、色々な種類はあります。基本的には、御霊前と書かれている袋を渡すのが一番無難です。様々な宗教上の問題があるからです。
なぜ供物は不要なのか
人によっては、葬儀に参列する時に供物や花などを持参している事もあります。ですが交通事故の加害者が供物を持参するのは、控える方が無難です。
被害者の遺族としては、悲しみにくれている状態なのです。その際に花などを持参して目立ってしまうのは、かえって遺族の気持ちを逆撫でしてしまう事があります。むやみに刺激すべきではありませんから、供物は持参しなくても構いません。
交通事故に関してむやみに謝罪し過ぎない
死亡事故の場合、事故が起きてから49日間が大きなポイントになると言われています。その49日間で適切に行動していたかどうかにより、実刑になるかどうかも決まってくるのです。
もしも加害者に反省の気持ちが見られなければ、刑罰が下る可能性はあるでしょう。ですから加害者としては、きちんと被害者の遺族には謝罪の気持ちを述べるべきなのです。
だからと言って、へり下りすぎるのも望ましくありません。というのも状況が落ち着いてくると、今度は相手と示談交渉する事になります。過失割合に関しても、相手と話し合いする事になるでしょう。
その話し合いを考慮すると、「どんな事でも致します」などと述べるのは、大きく不利になってしまいかねません。どんな事でもすると言ってしまった以上、加害者の過失割合が100%になるような条件も、飲まざるを得なくなってしまう可能性があります。
また「できるだけの事は致します」という表現も禁句です。葬儀に参列する時は、遺族にその禁句を言わないよう気を付けましょう。
交通事故の加害者から被害者の遺族に渡す香典
交通事故の加害者の香典は何円ぐらいにすべきか
また交通事故の後の葬儀は、香典も注意すべきです。もちろん加害者も香典は渡すべきなのですが、やはり金額には配慮すべきでしょう。その具体的な金額は、それこそ状況次第です。13,000円で問題ないケースもあれば、20万円近い金額にする事もあるのです。
交通事故の加害者が送る時は、「近親者の金額の3~5割多い」金額にすべきと言われています。その近親者の金額にしても、状況は多彩なのです。例えば法要のみにする時の相場は1~2万円であり、法要の後に会食に出席するなら2~5万円が相場になります。その金額に3~5割上乗せして、香典を渡すことになるのです。
ただ会社名義の場合、金額はもっと大きくなります。個人の3倍から5倍程度が相場になるので、状況によっては20万円以上になる事もあります。
交通事故の加害者は香典を持ち帰るべきではない
ところで交通事故の後に香典を渡そうとすると、たまに遺族から断られる事があります。遺族が加害者の顔を覚えていると、「あなたから香典を受け取る訳にはいかない」と言われる事もあり、加害者としては香典を持ち帰るべきかどうか迷ってしまうでしょう。
ですが上記のように言われたとしても、決して持ち帰るべきではないのです。まず遺族が断ってきている以上、その場で渡すのは控えるべきです。しかし香典は、何も直接手渡しでなくても構いません。当日には被害者の親戚も参列しているでしょうし、その親戚を通じて香典を渡す分には、特に問題ありません。
香典を持ち帰ってしまいますと、それこそ遺族が立腹してしまう可能性があります。「自分に非がありながら、香典すら持ってこないとは、何という誠意のない人間だ」などと思われてしまう可能性があるのです。
それでは示談交渉が難航してしまう可能性も、大いにあります。色々注意すべき点はありますが、香典の持ち帰りだけは控えるべきです。
まとめ
以上のように、交通事故の後のお見舞いや葬儀に関しては、色々と注意すべき点はあります。全体的に言える事は、とにかくマナーに注意すべきです。供物や服装などのマナーは当然として、詫び状や香典あたりは注意を要するでしょう。
前者の詫び状などは、意外と忘れている方が多いので、要注意です。相手に対する誠意の気持ちを示さないと、示談交渉も不利になりかねませんし、十分注意してお見舞いするよう心がけましょう。

