2月の20日の朝。
テレビをつけると、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルの、フリープログラムが行われていたわ
ちょうど、
髪の毛がしましまの可愛い女の子の演技だった
すごく可愛い子。ママも、『可愛いな
このコ


』って、驚いてたわ。低血圧のママの目が、一瞬でさめたわ。
彼女の名前は アリサ・リウ 二十歳の女の子よ。
あたい、彼女をみてね、ママに
『あたいちゃんもこれやりたい
』
って言ったわ。
アリサは、見事このフリープログラムで、逆転金メダルを穫ったの。
世界中が彼女に注目したわ。
そんなアリサの生い立ちのお話よ。
アリサのお父さんは天安門事件の活動がきっかけで米国に政治亡命した中国人。
そして、彼女のお母さんは匿名の提供者の卵子による“代理母”。
4人いる妹、弟も全員が“代理母”でミラノの会場で初めて全員がライブでアリサの演技を見たというの。
いわゆる、卵子提供の、ドナーチャイルド。
あたいと、似たような生い立ちよ
2005年に、米国で代理母によってこの世に生をうけたから、
生まれた時にお母さんはいなかったの。
妹のセリーナが2歳下、ジュリア、ジョシュア、ジャスティンは、4歳年下で三つ子なんだけど、全員がアリサと同じく“代理母”で生を受けたわ
アリサはね、
2013年ごろにきょうだいの中で、自分だけ目の色が違うことに気づいて
「どうして私だけ見た目が違うの
どうして中国人に見えないの
」
って、お父さんに聞いたんですって。
お父さんはね、このときに初めて出生の秘密を伝えたんですって。
代理母でうまれたことを。
でもすでにアリサは、そのことを知っていて全く驚かなかったんですって。お父さんに教えられる前に、アリサは“代理母”である人物と会っていたから
そぃで、アリサの才能を見抜いたのは、お父さんなのよ
お父さんはね、元々は、結婚していたんだけど離婚して、アリサが生まれる頃は、独り身で「どうしても子供が欲しかった。でも、もう私は40歳だったから」と、悩んで出した結果、“代理母”出産となったんですって。
ママがよくいうわ。
いろんな家族の形が、この世界にはあるって。
パパがいるひと、いないひと。
ママがいるひと、いないひと。
ママがふたりいるひと、パパがふたりいるひと。
パパもママもいないひと。
おばあちゃんに育てられているひと。
たくさんの大人の人にそだてられているひと。
血のつながりがなくても、ひとつの素敵な家族としてにこにこ笑っているひと。
日本は少し遅れているけど、
でも、日本もいずれ、いろんな家族の形をみんなで尊重しあえる国になるだろう、って。
アリサのお父さんはとても頭のいい人だけど、やっぱり子育ては大変だったみたい。
いろんな人の力を借りて、『家族』をつくったわ
それでもね、アリサには楽しい思い出しか残っていないんですって

「幼い頃は、3段ベッドが並ぶ同じ部屋で寝て本当に楽しかった。夜遅くまで起きてベッドの上を這い回ったり。正直、あの頃が少し懐かしい」
冗談めかして「きょうだいは制御不能な4匹のペットみたい」と表現していたこともあるそうよ
今回の、2026年冬季五輪で、きょうだいが初めてライブで姉の演技を見たらしいの。
ショートプログラムを終えたときにはアリサはNBCのインタビューに
「観客に向けて演技した。だって彼らがすぐそこにいるんだから、特に彼らに向けて滑った。本当に特別な瞬間だったわ」
と話していたの。
すてきだわ。
アリサの笑顔の理由、そして金メダルの原動力はね、
家族の存在にあったの。
このお話は、あたいにとって、希望になるって。
アリサの存在こそが、あたいが生きるみちしるべになるだろうって、
ママはいうわ。
あたいがいつか大きくなったら、また、このことを改めて振り返ろうと思うわ
ドナーチャイルドへの風当たりは今の日本では正直厳しいものがあることも事実だわ。
でも
アリサという希望の光を頼りに、
あたいたち家族も、楽しい思い出しかないように、生きるわ
ちなみに、あたい、スノーボードもやりたいのよ。
ちなみにあたい、今、髪の毛ベリーショートよ。
このことについてまたいつか話すわ。
最近ママあんまりスマホ触らないから、ブログかけないの。
ゲームはやるのにね。

