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「―――えへへへ。すごいでしょ!」

と、“私”はない胸を張って言うと、彼は「そーですね。」なんて気のない返事をした。
何と言うか、その返事の仕方がどれだけ他人を不愉快にするかを彼は、そろそろ理解するべきだと思うのだけれど、それを言うときっとまたどうでもいい小競合いとなることは目に見えているので、あえてそのことは口にしない。

さすがに、毎度毎度同じことを繰り返すほど“私”もバカではない。
第一に、今回は先にバカなことをしている自覚はあるのだ。どうせ、そのことをでネチネチ言われて小競合いになった場合、傷つくのは私の方なのだ。

それに、“私”自身少なくともこの数カ月バカをしすぎたのだ。
前に彼が、“俺だけはお前を理解してやる”と言ったような内容のことを真に受けて、彼に過度に酷いことを言ったのは“私”なのだ。


少しくらい冷たい対応をされても仕方ない話である。自爆。自業自得。と言ったところなのだ。


ただ、一つ文句を言わせてもらえるなら、こんな“僕”に理解できるなんて類のことを適当にも言った彼も悪い。
“僕”と言う人間にとって彼の言ったような“理解してくれる”なんていうことは、甘い誘惑というか、救いの手のように思えるのだ。
それも、病んでいる時にそんなことを言われたら、完璧に勘違いしてしまう。(恋愛的な意味はないが)

と、ここまで考えて――――“私”は頭を振って気持ちを切り替える。
このままいくと授業中までも暗い思考になりかねない。
前に―――と言っても最近のことだが、そのままのノリで授業に臨んで、そのままどんどん独りで病んだ挙句に声は出さなかったが“号泣した”のだ。幸い、授業中誰にも気づかれることはなかったのだが、でも終了後に何とも言えない気持ちになったのだった。

そうだ。考えるのは止めよう。
楽しい話をしよう。休憩時間もまだ数分あるのだ。

隣の席に座る友人にでも話しかけよう。とそう思った。





“僕”というか“私”が通う高校はなかなかに面白いクラス分けをされている。
まず、私の通う高校は一学年六クラスであり、付属中学がある。が、中学のクラスは一クラスまたは一クラスにまとめても別に問題のないくらいの人数の二クラスである。

即ち、高校からの外部入学者の人数が多いと言うことだ。そして、中学からの持ちあがり組と外部の中でも成績の良い人間だけをまとめた一クラスと、あとは普通に部活とかがしたい人間が集められた四クラスである。
そして、極めつけは何故か成績の良いクラスの人間と内進組の男女比が異常なまでに、男子>女子であるということだ。

ちなみに、“私”は内進組であり、クラスメートとは四年目の付き合いであり、例外なく“私”のクラスも男女比は、圧倒的な男子の人数である。
そして、圧倒的な男子有利な雰囲気である。

なんというか理不尽。

と思っている。が、それは“僕”の心が小さいだけにすぎないらしい。
他の女子は気にしていない。(気にしていた子もいたが、その子は常にいない)

もう一度、言おう何と言う理不尽。

“私”は『男尊女卑』というものが嫌いなのだ。確かに、男女で体格差はあるしやれることやれないことはある。けれど…だからと言って、女子のことを下に見たりする雰囲気は嫌いだ。


そう、休み時間中に「そーですね。」なんて言った男子は特に“私”とは、反りが合わない。
彼は無意識のうちに『男尊女卑』をする。だから、“私”は彼があまり好きではない。そういう面では。
好きではないのだ。


「――――芥川は……」

やばっ。ノートまた取ってない。だからダメなんだよ。授業中にこういうこと考えるのは…
というか、だから休み時間中にテンション下げちゃ駄目なんだって…。

最近ホントやだなぁ……


他の人間は、こういうこと考えないのかな?
こういうこと考えるのって、“私”だけなのかな?
他人の頭の中ってどうなってるんだろう。





――――本音とか自分の全てを言える相手がいれば……なんて
そんなことを考える時点でダメなのかもしれない。