では展開思考力とは何なのでしょうか、という話しなのですが…
そこにたどり着くまでに、岡田さんのコレクションの話が長いので(すみません(笑))
#4のまとめだけでもなんとなく分かる気がします。
時間がある方は#1から順番にどうぞ。
【#1】
展開思考力のきっかけとなった、ヴンダーカンマー(博物学が出たころの貴族のコレクション)の説明です。
ちなみに、ヴンダーカンマーとは・・・
あるものをコレクションする時に、部屋の片側(左右、上下など)に種類分けして収集する方法。(wikipediaより)
驚異の部屋
オレ・ウォルムの「驚異の部屋」
17世紀初めナポリのフェッランテ・インペラートの「驚異の部屋」
驚異の部屋(きょういのへや)は、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室である。ドイツ語のWunderkammer(ヴンダーカンマー)の訳語「不思議の部屋」とも呼ばれる。その他の呼び名にはKunstkammer(クンストカンマー)、Cabinet of curiosities(キャビネット・オブ・キュリオシティーズ)がある。
15世紀イタリアの諸侯や有力貴族の間で作られたことに始まり、16世紀にはドイツ語圏に伝わって、王侯貴族だけでなく学者や文人の間でも作られるようになった。自然物も人工物も珍しいものなら分野を隔てず一所に取り集められるのが特徴で、その収集対象も、珊瑚や石英を加工したアクセサリーや、アルチンボルドを始めとする奇想を描いた絵画、(しばしば架空の)動植物の標本やミイラ、巨大な巻貝、オウムガイで作った杯、ダチョウの卵、イッカクの角(ユニコーンの角だと思われていた)、象牙細工、ミニチュア細工、錬金術の文献、異国の武具、数学や医学用の道具、天球儀や地球儀、オートマタ、東洋の陶磁器、聖遺物やアンティークなど多岐にわたる。科学・分類学の発達と市民社会の台頭などにより18世紀半ばに廃れていったが、そのコレクションのいくつかは今日の博物館の前身となった。大英博物館もハンス・スローン卿のヴンダーカンマーの収集物を基にして作られたものである。
【#2】
例えば箱の中をあるテーマでコレクションする時に、
後ろに本、手前にそれに関連したおもちゃ(ミニチュアなど)を並べてみる方法、
つまり自分が好きになっていった順番や過程が想像できる並べ方で自分の脳内リンクを表現する物の並べ方が面白いのではないか?
【#3】
自分がどんなものが好きだったかを、好きになった順番に物を並べて集めてみると、
つまり「展開」してみると、
要するに自分が何が好きなのかが分かりやすくなりますよ、というお話。
【#4】まとめ
展開思考力とは、自分の脳内にリンクを張ること。
おもちゃ、雑貨など色々な種類のものを好きになっていった順番に並べて(展開していく)
箱庭のようなものを作ることによって、
それを引いてみた時に、結局自分は何が好きなのかを表現すること。
それには「私の好きなものは価値があるにちがいない」という強い自我が必要なんだそうです。
とても面白いですね。
おまけ【ノーカット版】
最後の雑談も含めたノーカット版です。