「対人折衝能力」…最近こんな言葉が頭に浮かびます。パソコン関連の説明と同じように、とても一言では言い表せないもの、何年・何十年とかけてアップさせていくべきスキルです。行動や言動に模範解答はあっても、100点満点の解答はありません。
6割は「理屈」、3割は「包容力」、残りの1割は「タイミング」と考えてみます。「空気を読む(読めない)」という便利な言葉がありますが、空気を読める人は上の3つを駆使して、人間関係をうまくまとめてしまいます。この場合、全員が全員仲良しになるというわけではありません。
なぜこんな話をするかというと、どうしても関係を維持できないと思える人と、友人関係を切ったからです。会話の中で誤解が出て、その誤解をとこうとした結果、さらに悪い方向に誤解が進みました。関係修復不可能ではなく、関係修復不必要と判断したのです。
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会話ってのは、「理屈」を基本に成り立ってます。例えば、怒っている人がいて、なぜ怒ってるかわからないときは理由を尋ねます。理由を聞けば、誤解が原因で怒っていたかもしれません。会話の基本は、これがこうで、あれがあぁだから、こうなる、なのです。
ところが理屈だけではダメで、人との会話には「包容力」が大きく関係してきます。ちょっとの事で怒ったり、凹んだりしないことです。考え方の違いや、好き嫌いの違い、判断基準の違いからくる衝撃を、いかに吸収できるかです。そして、怒るべきときに正しく怒れるかどうかです。
最後に会話を左右するのは「タイミング」です。お笑い芸人の面白さを決める要素でもあり、恋愛の駆け引きを左右する要素でもあります。
この3つを上手にあやつれる人物、それがつまり対人折衝能力に優れた人なんだと思います。
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うーんと、ムリヤリまとめます。会話は理屈を基準にして話そうってことです。できる限り、広い心で相手の意見を聞きましょうってことです。そして、どうしても会話が成立しない場合、その相手とは無理してお付き合いを続ける必要性は無いって事です。