アダルト広告削除→情報教育について | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

画面上にエッチな画像が出てくるんです!消しても消しても、しばらくするとまた出てくるんです(>_<;)!!」

あー、またアレだね。…この仕事をしていると1ヶ月に3件くらい、この手の相談があります。「すぐに直しますので持ってきてください」→この作業には慣れっこです。


ちなみに、最も多い案件はmshta.exe
に関連したものです。例えば下のような画像が5分間隔ぐらいで表示され、非常にウザいです。 (サイバー技師の成れの果て
様のページにあったものをお借りしてきました)


アイループ パソコン修理日記-ワンクリ詐欺

いつぞやのお客様で、とあるお母様。この症状は、例えばアダルトサイトなんかで[18歳以上]なんかのボタンを押したあとに表示されたりします。会費の支払いを催促する画面が出て、「支払期限まで残り2日22時間54分12.33秒(←猛烈にカウントダウン)」。みなさん青ざめた表情で来店されます。中には実際に弁護士に相談した方までいらっしゃいました。



これまで何度も出張サポートさせていただいているので、家族構成や子どもさんの性格なども把握しており、原因は子どもさん(小学生)がアダルトサイトを見たからだと想定して作業開始。その広告がインストールされた日時を特定し、そこに行き着くまでの道程(検索キーワード、ページ遷移経路など)を調べたところ、やはり子どもさんが原因だと断定しました。修理完了後にお母様をお呼びし、アダルト広告が出なくなった(修理した)ことと、子どもさんがアダルトサイトを見ていることをお伝えしました。

お母様にこの事を伝えるかどうかは修理屋の裁量にり判断が分かれるところですが、小学校高学年の男の子となれば異性に対する強い興味があって当然の年頃、このまま何の対策も講じずに「はい直りました~」と引き渡せば、またすぐに同じ症状が出ることは間違いありません。多少かんしゃくのあるお母様なので、既に子どもさんを怒鳴りつけて叩いたらしいのですが(^o^;)、まじめな態度で怒らずに子どもさんと対話していただき、今回の件を「良い薬」としてもらえるようにアドバイスしました。



それにしても最近の子ども達の状況は…世の中に性情報が溢れてて、特にインターネット上のアダルト情報はヒドイですね。小学校高学年にもなればネットを活用して友達とやり取りしている子もいますし、当然アダルト情報が検索で出てくることも理解しています。インターネットを使わせてもらえる家庭の児童は、男女問わずアダルト情報をほぼ確実に見ています。「うちの子がそんなものを見ているはずがない」とおっしゃる親御さんがたくさんいるのですが、ウソだと思う方はインターネットの閲覧履歴でも分析してみるといいでしょう。

むしろ親の世代がアダルト情報を事前に先回りして確認し、そのリスクを(時には痛い目を見て)あらかじめ理解しておくべきです。そうでないと、「情報分野における正しい教育」は絶対にできません。少なくともパソコン分野については、「子どもより親のほうが知識が高い」ことは必須条件だと認識してください。「くさいものにはフタをする」という言葉がありますが、将来パソコンを避けて通れない世代だからこそ、アダルトサイトも避けて通ることはできないのです。くさいものにフタをした結果さらにくさくなって、やがて社会人として船出する頃にはお先真っ暗です。



P.S.
その後このお母様は息子さんと話をし、アダルトサイトを見たことを認めさせることに成功したそうです(^_^;)。認める・認めないに関わらず、アダルトサイトを見ると困ったことが起こる、ということが、息子さんにとってキツイお灸となったと思います。