インフルエンザウイルスとコンピュータウイルスの違い - 5月18日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の質問内容】
世間ではインフルエンザウイルスが話題になってますが、コンピュータのウイルスとの違いって何でしょうか。そもそも、コンピュータウイルスとは何ですか


◆【簡単な解説】

生物に感染するウイルスと、コンピュータに感染するウイルスの違いは簡単に申し上げると以下の通りです。


 ■生物に感染するウイルス

  ・生物である...

  ・生物の体に例外的な被害を及ぼす


 ■コンピュータに感染するウイルス

  ・生物ではなくプログラムである

  ・コンピュータのプログラムに例外的な操作をして正常動作を妨げる


 生物に感染するウイルスは生物か、については定義により考え方が異なる→参考


コンピュータに感染するウイルスは、生物ではなくプログラムだ、ということを覚えておいてください


コンピュータウイルスが実際にどういう被害を及ぼすかについて説明します。コンピュータはプログラムで動作しています。例えばコンピュータがユーザーに以下のような質問をするプログラムを考えます。


【問】今日の昼ごはんはどれを購入しますか?

1. うどん (\400)

2. ラーメン (\550)

3. カレーライス (\500)


【回答】→「____」


あなたは例えば[1]とか[2]といった数字を入力をするかもしれません。[1]と入力すると「お代金は\400です」とか、[2]を入力すると「お代金は\550です」とメッセージが表示されそうですね?このプログラムを作った人は、どう入力されると、どうメッセージを返すか、それもプログラミングしています。


さて、ここでもし[4]と入力したらどうなるでしょうか?プログラマーの人はこのような例外が入力された場合でも「値が正しくありません」とか「1~3のどれかを選択してください」というエラーメッセージを返すようにプログラムしなければいけません。具体的には「0以下または4以上が入力された場合、エラーメッセージを返す」とプログラミングします。


しかし、中にはあまのじゃくなユーザーもいて、[0.1]とか[a]という例外を入力したりしますね?[0.1]は1~3の範囲にもなく、また0以下でもなければ4以上でもありません。このような例外をきちんと処理できるようにプログラミングされていなければ、この「昼ごはんプログラム」はバグってしまいます。


このような例外的な値をユーザーの意図に反して入力するようなものをコンピュータウイルスと考えてください。


Windowsには「自動更新(WindowsUpdate)」という機能があり、例えば上のようなプログラマーのミスを修正できたりします。具体的には「数字の[1]、数字の[2]、数字の[3]以外の値が入力された場合、エラーメッセージを返す」といった具合に修正します。そうすれば[0.1]や[a]が入力された場合でもきちんとエラーメッセージを返せるようになります。


もしお使いのパソコンの画面に「更新の準備ができました」と表示されているなら、それはWindowsUpdateを利用できるということですので、なるだけクリックして更新を完了してあげてください。


◆【その他】
実作業時間...5分間、料金...\0。通りがかりのお客様のご質問に対して回答しました。