大阪に12年ぶりに戻ってきて11ヶ月になる。令和7年も師走に入ってほどなく暮れていく。生まれも育ちも人ゴミの街大阪、55年間暮らした故郷だ。今、11ヶ月で12年のブランクを埋めるように噛みしめて生活している。
人生を語り合う相棒がいないせいか一抹の寂しさが心の片隅で常に疼く。それを紛らわすために自宅周辺で自分に合ったカラオケスナックを4軒も開拓した。歌うのが好きな自分はキープしたボトルで麦焼酎の水割りを飲みながら、真夜中までも明け方までもカラオケを歌いまくる。自己陶酔に浸りながらとても楽しい。自分はカラ中(カラオケ中毒)の禁断症状が出ていると自己診断も下している。それはそれでいいのだが、やはり帰る時にはなぜか寂しい。
そんな客の心理をつくように飲み屋は集客のため年末恒例のイベントを開く。そう忘年会や周年、飲み屋は11月にオープンすることが多い。年末の客を取り込むためだと聞く。そんな中で近頃はSNSを使って店から趣向を凝らしたイベント案内が届く。商魂の逞しさには敬意を表するが、そんな思惑に乗ってたまるかと、ひねくれ者の根性が起き上がってしまう。
でも、やっぱり釣られて行ってしまいそうになる弱い自分もいる。どっちやねん!!(笑)