管理組合従業員体制の会議がG宅で始まった。理事長から今回の面接採用についてお任せしますと事前に言われていた副理事長Gが会議の進行を務めた。面接の経過をGが説明した。昨年令和4年9月に女性事務員Qが退職を申し出た時、10月初めにGと管理士顧問が慰留してQは残留したが、結局半年後の先月4月上旬にQは退職届を提出した。その経緯からGと管理士顧問は責任を感じて体制の立て直しを担わざるを得なくなった。自分から見れば、二人は人事労務の素人だと思っていた。が、やってもらえれば、それだけ自分の負担が少しだけでも軽くなって助かると思い、二人が率先してやってくれている以上、基本的に口出しは全然しなかった。
Dは結局最後Sの形式的な面接だけGと自分に一緒になって出席した。何も言わず座っているだけでいいのだからDは楽ちんそれだけだった。
GがUともう1名の男性、そしてSが応募者であることを説明した。そして管理組合は現状退職する事務員Qの補充問題、事務主任Pの他の従業員との協調性問題による契約社員更新判断、もし契約満了による雇止めの場合の事務責任者Pの補充について話し合われた。
面接したGはまずSが従業員事務責任者になるのは荷が重いといっているので会計や労務の事務担当でいいのではと意見を述べた。Sが事務責任者になってもらえないのであれば、応募してる2人の男性の中からUに事務責任者をまかせてはどうかとGは提案した。理事長からもう1人の男性応募者のほうがいいのではないかと意見が出たが、Gに同調したのが管理士顧問だった。
Hは現在のPQMからUSMの体制に切り替えるということかと確認した。Gと管理士顧問がそうだと答えた。自分はPに雇止めの申し渡しを誰がするのかと尋ねた。理事長と副理事長GがPに契約満了の1ヶ月前に申し渡すことで決まった。
自分はもう1つ尋ねた。結局知人の紹介だったのだが、4月に初めて管理士顧問からSは事務責任者をも担ってもらえる人と自分は聞いていた。その前提でSにPの賃金より一定金額高い賃金が知人より要望されていた。Sは知人や管理士顧問から管理組合事務局の人間関係は未だ落ち着いていなくて大変だと聞いていたようで、Gと自分に事務責任者では荷が重いから断ったとGから出席者全員に知らされた。
この時、知人から要望されていたSの賃金について、元々事務責任者としてPよりさらに高い賃金設定してSに条件提示していたが事務責任者職の就任をSは辞退したため、会計労務などの事務担当者として迎えることになる。となるとSの賃金はPと横並びにする必要があると意見が出た。
知人と管理士顧問の間でSの賃金を前もって調整していたが、知人にSを紹介してもらい理事会に繋いだ管理士顧問は提示条件より低い給与額を知人に伝える必要が出てきてしまった。採用予定者に口頭であれ労働条件を一度提示して双方確認したら、もう変えられないのが人事労務の常識である。誰も何も言わないので、自分は一度口頭でも約束したものは変更してはいけないと言ったが誰も何も言わなかった。
Gは自分が言ったせいもあるが、年間公休日数増の問題で知人が要望したり、事務責任者もできると管理士顧問を通じて言ってきていたが、いざ事務局のごたごたを知ると、もう事務責任者は遠慮したいということもあったので、Gは事務担当者であれば、その職責に見合った賃金にしなければならないと話した。それを受けて管理士顧問はSの話を持ち込んだのは顧問に責任があるから、顧問から知人に賃金減額の話をしたいと申し出があった。Gと管理士顧問が主導した会合となった。誰からも異論は出なかったというか自分以外はわからなかった。これは大変なことになる予感がした。
最後に採用予定となるSとUは契約社員扱いとし、Sについては前職から正式な離籍の手続きがなされるまで、アルバイトの雇用契約書を結ぶ。Uについては事務主任Pが契約満了の通告をするまで待ってもらうことでの申し合わせとなった。
会合は散会した。管理士顧問が会合の翌日、知人にSの給与減額の話をする。大騒動になった。
以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合53」に譲ることにする。