テーブルに並んで座っている知人とSに向かい合わせにGと自分は並んで座った。Gも自分も初めてSと会った。知人からSを紹介してもらって挨拶をした。

 

知人は友人Sを管理組合に託すのにSが労務や会計の事務職員として十分なキャリアの持ち主であると紹介した。Gはどう受け取ったかはわからなかったが、自分は聞いていた略歴から素直にそうだろうと思っていた。

きっとSは知人や管理士顧問から管理組合のことを聞いているだろうと推察していた。だからこそ今日午後に知人から年間公休の件について問い合わせがあったと思った。ひょっとすれば知人の電話のそばにSがいたのかもしれない。

知人は親友Sのためにそして紹介者の責任もあってSにもGや自分にも一生懸命になってくれていた。

 

まだ履歴書ももらっていない面接もしていない中でプライベートな話も世間話もあまりできず、何かないかと自分は考えた。それで午後に知人からもらった公休のことを管理組合の実情に照らして説明をSに直接した。きっと前職の公休と比べてSにとっては不本意なことだと思ったが自分にはその時点ではどうにもしてあげられなかった。

 

Gは自分が労働基準法の話題をしている途中でSにあることを尋ねた。管理組合に来てもらったら事務職員だけでなく従業員責任者になってもらえないかとGはSに打診した。Sは知人や管理士顧問からその時点の管理事務所の内実特に人間関係、役割分担などがハッキリせず混乱していると聞いていたようで引き受けるのは荷が重いと断った。

 

Gはこの時PQMからUSMの昼勤務従業員体制に切り替えることを決心したようだった。2~3日以内に2人目の男性応募者とSの形式的な面接を済ませて募集終了となった。Dはこの面接にも出ず、自分も出なかった。数日後4月に集まった役員がG宅で今後の従業員体制と今回の面接者の採否および労働条件を打ち合わせすることになった。多忙な理事長と管理士顧問はリモートでの参加だった。

 

良くする会のABCはなぜか内容は知らないがこの会合があったことを知っていた。今から思えばDからM、MからCへと情報が抜けていた。Dは他のことは放っておけと自分に言うくせにいかに口が軽いか、そのDが仲良くしていた従業員Mはそれに輪をかけておしゃべり、MはCと浅い友人関係なので当然話が抜けてゆく。人の口に戸は立てられぬというが自身の都合さえ良ければ何でも誰にでもしゃべるというのは人間の程度がしれている。

 

G宅での会合前日の夕方、自宅真上の部屋の住人が同じマンションの住人を紹介したいと自分を呼びに来た。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合51」に譲ることにする。