欠席の理事長に代わって理事長から議長指名を受けた副理事長Gが理事会の開会を宣言した。続いてGは事務職員Pに今理事会の資格審査を命じた。PはG、I、C、D4人の理事の出席があるため管理規約に基づいて今理事会は成立したと報告した。あわせて監事の自分、外部専門家として管理士顧問の出席も報告した。
次に副理事長Gは議案書通り開会の挨拶に入ろうとした時、Gの隣に座っていた副理事長IがGを遮って突然発言した。
Iは管理士顧問に向かって「LED交換工事を止めたのは顧問か?なぜ止めたのか?誰かに指示されて止めたのか?」と言った。顧問は「見積額が高額になって間違っているとなれば、全区分所有者に不利益をもたらす。これは一旦工事を止めて確認しなければならない。」と返事した。Iは顧問に向かって「ところであんたは誰だ?名前も知らん。名前は何ていうのか?」と昨年秋から毎理事会で顔を合わせているのに白々しく聞く。顧問が名前を言うと、ペンで名前をメモってIは「初めて知った。外部専門家であるあんたの一存で工事を止めたのか?誰かに判断を仰いだのか?」ともう一度聞く。Iは完全に顧問を挑発していた。
昨日の夜と今朝、ABCINの5人で謀議をめぐらしていたのはこのことだったのかと合点がいった。顧問はハメられた。傍聴席でABNやFKOも聞いていた。
顧問は「これまでも工事費用の高いものは見直して相見積もりを取り、工事費用を抑えるように効果を出してきた。今回このような工事費用が減額できるようなことが起きれば、当然全区分所有者の管理費支出を抑えるために一旦止めて検証確認しなければならない。自身は全区分所有者のために工事費用を抑えることで貢献してきた。」と返事をすると、Iは「先月の臨時総会でこの工事は承認されているのに管理士顧問と言えども部外者が一存で工事を止めたのか?役員の誰にも相談すらしなかったのか?」とさらに畳みかけた。横から理事Cも「顧問が勝手に部外者なのに工事を止めて責任をとれるのか?」とまくし立てた。
顧問は苦し紛れに一番親しくしていた「Gに相談した。」と返事した。IとCはGに顧問から相談を受けたのかと問われて、Gは「工事中止の相談はまったく受けていない。」と応答した。これでGは難を逃れることができた。
ABCINの5人は顧問だけでなくGも巻き込んで顧問と一緒に責任追及するつもりに違いなかった。Aのシナリオに狂いがでたので、この後顧問が集中攻撃にさらされる。もう議事進行は後回しにされ理事会の体をなしてない状態になった。
Iは顧問に「顧問が引っ張って来た工事業者はわざと見積額を水増ししたのではないか?水増し差額は顧問がリベートとして受け取るつもりだったのか?」と追及した。顧問は「管理組合に利益相反行為をした場合は損害賠償訴訟を提起されても異議を述べず、そんなことが万が一にでもあれば全額弁済するとの宣誓書を入れてある」と返事した。これを聞いたIは「そんなことは信用できるか。どうやって工事中止の責任をとるのか?」と責め立てた。Cも横から顧問に「責任をとれ!」と言い放った。
何を言っても嵩に掛かって顧問を追い詰めてくる連中で顧問に顧問を辞任すると言わせてこのマンションから追い出し管理組合運営を妨害する目的でやっているのだから、容赦なんてこれっぽっちもなかった。
総会承認が出ているからと理事会前にAIに工事代金のクレームを無視して工事を続けていれば、息のかかった業者からリベートを取ったと誹謗中傷され、工事代金の見積額を検証確認するために工事を止めたら、顧問でも部外者が総会承認出ている工事を一存で勝手に止めたと責任追及される。どちらにしても逃げ道を塞いで、連中は顧問を責め立てていた。
行き場を失くし返事に窮した顧問は前のテーブルを右手で大きくバンと叩いた。悔しかったと思う。そこへ前日までに議長である副理事長Gに発言を許されていたAが傍聴席から手を上げて発言を求めた。マンションを良くする会代表で管理組合運営妨害の首謀者Aが満を持して登場した。
以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合42」に譲ることにする。