サンフランシスコ郊外北東部バークリー市にあるUCB(カリフォルニア州立大学バークリー校)近くのアパートメントハウスにリブインした。

部屋には最低限の調理器具と食器類は用意してある他は何もなかった。食料品と日用品の買い出しが必要だった。

当時は携帯電話、パソコン、ネットはもちろんのこと室内固定電話もなかった。アパートの入口に公衆電話があるだけだった。

その公衆電話で母に無事着いたと知らせようと試みた。受話器をもって25セントコイン(1クォーター)を入れる。0番ボタンをプッシュして交換手(オペレーター)を呼び出す。

日本への国際電話を料金受信人払いで繋いでほしいことそして受信人の電話番号を伝える。
I want oversea call to Japan by collect call.
加えて日本の自宅電話番号を伝える。
もちろん日本との時差をよく考えた上で。

交換手との英会話のやり取りが二度失敗した後、三度目で母と連絡がついた。

アパートの周辺地図をもらっていたので、近くのスーパーに買い出しに行った。
バター(butter)はどこかと店員に尋ねると??、バターともう一度聞いても??、三度目にブターはどこかと聞くとあそこと返事が帰ってきた。

振り返れば、あの時の黒人の女性店員は黄色人種の自分に嫌がらせをしていたのかもしれないし、外国人に対する親切心がなかったのかもしれない。

生活開始3日目、いよいよUCBの校内を散策することにした。教室、講堂、グラウンド、庭園など見て回った。

どうしても行きたいが、単語がわからず、聞いても誰も答えてはくれなかったところがあった。
大学のロゴ入りの衣料品や文房具を販売している生協ショップで、たどり着いた時、呼称を聞くと「student union」と教えてくれた。

本当に活きた英語とはと痛感させられた。

実践英会話を少しでも身につけるため、一人でサンフランシスコのダウンタウンに土産物や自分の衣料品を買いに出る計画を練り実行に移した。

以降の話は次のブログに譲る。