持病を発症してから10年になる。最初の2年はもがき苦しんだ。

主治医に話しても全然スッキリしない。先生の話も理解できない。必死の思いで読んだ専門書、実用書に説明されていることとも微妙に違う。誰もわかってはくれない。

発症当時、自宅で引き込もって臥せっていることが多く続いた。
立ちくらみ、動悸もした。
毎日の生活の中でしなければならないことに順番というか優先順位がつけれなくなり、大変困った。
あれこれと考えが浮かぶがまとまらず、結局何もできず、落ち込んだ。
自分で自分に人生落伍者だとレッテルを貼って、さらに深い闇に落ちていった。

医師から処方されている薬を服用していると、気分を上げる薬があって、一時的に元気になる。
この時が危ない。希死念慮と結びついて、些細なきっかけで自殺しようとする。

入院もした。でも、治したい、治りたいという気持ちだけは忘れないようにしていた。
やがて、先生にも慣れて信頼できるようになり、持病も少しずつ快方に向かうようになった。

ここ8年近くは安定した状態が続いている。持病の辛さがもう出て来ないように自分で自分の持病を管理できている。

自分の人生や持病の経験も誰かの役に立つようにできればと思う。それが自分の喜びになる。
自分の居場所ややりがいも感じている。

持病の辛さを忘れずも、乗り越えてきたと思える自分でいたい。