2度目の機会

30年くらい前までは世間ではある社会集団(企業組織団体)に属している個人が失敗したとき、信頼を損ねたとき、許されず閑職に追いやられたり、辞めなければならない場合が多かった。

でも、この20年あまり実社会は少しずつ変化を遂げて、働く個人に寛容な環境を提供できるようになってきた。

その中にあって判断基準は難しいが、ある個人が犯罪、重大な過失、著しく大きな信頼の失墜を犯した場合を除き、その本人は仕事の失敗や小さな信頼を損ねることは本人の自覚、猛省、謝罪のもと許されるべきものと考える。

そもそも企業側がその個人を平素からしっかりと指導してきたのか、企業側の人事管理体制の責任も問われなければならない。

以上のことから企業側はその個人に対して安直な判断を下すのではなく、他の従業員も含め、サシでよく話し合い、許される範囲で情報を共有して、その本人に得心と希望を与える義務を負う。

とにかくある個人が犯した小さな失敗などはレッテルを貼ってしまうのではなく、本人が諦めてしまわない限り、もう一度くらいはやり直す機会を与えるべき、与えられるべきものと思う。