障害や難病を過去のある時点から発症してしまったとする。

医学的に原因不明でも、家族とりわけ親はその子の発症年齢にもよるが、自分のせいではないかと自責の念にかられ、我が子を心配するあまり、甘やかして育て、過保護になってしまうことがある。

しかし、それは両刃の剣になる。その子を不憫に思う親心は当たり前だが、決してその子のためにならない。何故ならその子は親亡き後も一人で世間や社会を生きていかなければならないから。

その時に一番必要なのは人間関係、対人問題。人は一人では生きて行くことができない。他人と信頼関係を築くのは月日がかかるが、失うのは一瞬だ。

必要な他者との信頼関係構築はどうするのか、相手との約束を守る、できるだけでいいから相手を気遣う、相手を心配する、相手の立場になって物事を考える。自ずと道は開ける。

その子の生い立ち、家庭環境、病状の影響などから人間形成される。人格が定まってくる。

まだ間に合う。気づいてほしい。逃げないでほしい。学んでほしい。
そして願わくば社会という荒波を乗り越えていってほしい。