It's Only Orienteering (But We Like It)

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Orienteeringに関するよしなしごとを語るBlog。

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まるまる1ヶ月放置してしまった。セレクションやJWOC代表1次合宿などいろいろなことがあったのだが・・・

さて、5日間に及ぶAsOCが終わった。

今回は、JWOC代表合宿の一環としてAsOCに臨んだわけだが、代表以外の強化選手(候補)も一緒に行動をともにし、さながら「日本ジュニア代表選抜」合宿 のような形になった。

結果として、「代表」としての自覚を持ち、さらに「チーム」としての一体感を持ちながら参加できたことは、彼らにとって、大変意義のあるイベントだったように思う。

今大会でのジュニア・20Eの結果等について、思うことを書いてみよう。

まず男子。

中国の若きエースLi Xiang(李翔)に3種目制覇をされてしまったことは、もちろん残念だ。
Awayの地である日本で、あれだけの成績を残せるということは、地力の差があったという他ない。

最終日のリレーでも、MEで小林遼や柳下あたりと同等、また日本のエースである小泉加藤あたりとも3~4分、1割程度の差しかない走りをしたことを見ると、Li Xiangには相当な実力レベルがあることが伺える。
(実際、彼は昨年度の中国国内の成績でも、シニアも含めトップクラスであるようだ。)

そういうことを踏まえると、高校世代を多く含む日本ジュニアチームは、よく戦った、と考えている。

特に、スプリントでの4秒差だった堀田や1分差の宮西、また、ミドルでも1分差の結果を残した尾崎、深田の走りは、相当な評価に値すると思う。(尾崎は9番までの山の中のオリエンテーリングならLi Xiangに勝っていた)

こうした難度が高く、かつ海外選手と競いあうという舞台で、それなりの走りができたということは、大変なことだし、自信を持っていいことだ。JWOCに向けて越えるべき壁の1つを越えることができたと言える。

一方、ロングでは、明らかな体力差、それにやはり連戦や60分を越えるレースに関する経験のなさが出てしまう結果となり、日本代表はことごとく彼に10分 近い差をつけられてしまったわけだが、これはもう現状の実力差と考えるしかない。
この壁を乗り越えるには、ジュニアが積極的にシニアと同じ土俵で戦うという自覚を持ち、トレーニングを積んでいくしかないだろう。

ちなみに、最終日のリレーでは、JWOC代表2チームと、強化選手1チームの3チームがM21に出場した。
チーム成績の最高は8位だったが、3走タッチ時点で、3チームが40秒差と激しい競りあいとなるなど、ジュニア内のレベルが拮抗していることを感じさせた。
さらに個人の走りの上位3人を合わせると、3位チームと秒差で競えるレベルにあることから見ても、今のジュニアのレベルが決して低いとはいえないと思う。

トータルとして、男子は確かにLi Xiangに3勝されたことで、残念な印象が付いてしまったことは否めないが、競い合うレベルの高さや、トップの選手だけではなく、様々な選手が入れ替わりつつ表彰台にあがった点などにおいて、注目度に負けないジュニアチームのポテンシャルを示せたのではないかと思っている。

続いて女子。

女子に関しては残念ながら、日本選手以外は台湾の選手しか参加せず、また彼女たちも14歳の選手が含まれるなど、男子のように世界と競い合う、という感じではなかった。

そんな中で、2種目を制した星野と、同じく2種目で2位になった宮川は、きちんと結果を残せたことは評価できる。

もちろん、タイムもレース内容も、本人たちにとっては良いレースだったとは思えていないのだろうが、始めてたった2年の選手と高校生があの難度のコースできちんレースしてくるだけでも、これまでの日本の女子ジュニアのレベルから考えればすごいことなのだ。

さらに今回JWOC代表に選ばれ、初の日本代表戦となった芦澤、小柳も、はじめて1年ながら途中で音をあげることなく、20Eクラスを全日程を走り切ることができたのは収穫だった。
特に芦澤のミドルロングでの巡航速度の速さ、小柳のリレーでの魂のこもった走り(ラスポ-ゴールはトップラップ!)は印象に残った。

なんにせよ、男子につけ女子につけ、JWOC前にこのような国際イベントで代表として走れたことは、例年のJWOC代表にはない、良い予行練習になった。
なかなか国際経験を積むことが難しいジュニア世代にとって、本当に貴重な機会だった。

そして、もう一つ大切なことは、正直、国内においてここまでジュニアが注目されたのは、日本のオリエンテーリング史上初めてのことだったのではないだろうか?

そもそも、今回はWOC2005以来のホームでの国際大会だったわけだが、ジュニア選手権クラスがシニアと同等の地位に置かれたことは、かつてのAPOCでもそんな記憶はないので、画期的なことだったと思う。

せっかく集まったこの注目を追い風にして、よぜひり高みに進んでいって欲しい。
そして、注目する側も、結果に一喜一憂するのではなく、長い目で注目してあげて欲しい。
日本のジュニア強化はまだ始まったばかりなのだから。
続いて、WJ。

Start Time Name Club
11:03 江口 沙綾 岩手大学
11:07 田村佳菜子 岩手県立大学
11:11 山岸 夏希 みちの会
11:15 久慈 彩能 岩手県立大学
11:19 水原 真実 岩手大学
11:23 高嶋 智美 岩手県立大学
11:27 戸塚 菜月 名古屋大学
11:31 芦澤 咲子 相模女子大学
11:35 宮 恵美 宮城学院女子大学
11:39 vacant
11:43 小柳 優紀 実践女子大学
11:47 八柳 悠香 宮城学院女子大学
11:51 政田 海来 千葉大学
11:55 幸谷 奈津美 宮城学院女子大学
11:59 吉川 真由 椙山女学園大学
昨日のロングセレで発表されたので。まずはMJ。

Start Time Name Club
11:00 結城 克哉 東京大学
11:02 寺田 啓介 京大OLC
11:04 橋本 知明 東海高校
11:06 松尾 遼 京大OLC
11:08 布施 匡也 名古屋大学
11:10 関口 智大 東北大学
11:12 内田 亘紀 名古屋大学
11:14 國本 英樹 麻布学園OLK
11:16 尾崎 弘和 トータス
11:18 水野 佳本 新潟大学OC
11:20 vacant
11:22 田村 直登 東北大学
11:24 小林 春樹 東北大OLC
11:26 石黒 裕將 岩手大学
11:28 太田 晶久 桐朋高校
11:30 今野 嵩久 岩手大学
11:32 谷川 徹 東北大OLC
11:34 岩本 拓巳 横浜市立大学
11:36 多比羅 大 千葉大学
11:38 宮内 貴規 静岡大学
11:40 佐藤雄太郎 桐朋IK
11:42 岡本 耀平 京大OLC
11:44 澤口 弘樹 桐朋IK
11:46 宮西優太郎 東海高校
11:48 富野 琢朗 桐朋高校
11:50 遠藤 豪志 麻布学園OLK
11:52 伊藤 陽介 桐朋 I K
11:54 堀田 遼 東京大学
11:56 臼井 悠祐 一宮西高校
11:58 三谷 洋介 東京大学
12:00 中村 憲 東北大学
12:02 深田 恒 東海高校
12:04 岡村真之介 桐朋IK
12:06 池田 純也 一橋大学
インターハイの表面的な結果について書いたが、その裏で起こっていることについて。

掲示板で、IHに出場しなかった選手がバッシングを受けた。

事情もわからず、表面しか見ず、無責任な言葉を並べ立てられている。
書いた本人はどんなつもりかわからないが、一方的で相手の事情や気持ちを思いやることもなく、そこには結果として「悪意」しか感じられない、ひどいものだ。

去年のJWOC中にもそんなことがあった。

経緯を知らず、現在のジュニアの実力のほどもわからず、結果だけを見ての失望と非難。
野次馬としてなら、代表の悲惨な結果に文句をいいたくなる気持ちもわからなくはないが、そこに現状を知ろうともせず、改善のアイデアもなく、ただただ個人の攻撃を行うのも「悪意」だ。

そんな「悪意」が、どれだけ未来あるジュニアを傷つけることになるのか。

なんという想像力のなさなのか。

同じオリエンティアが行っていることだと思うと、絶望的な気持ちになる。

話は変わるが、今回のIHの結果に失望し、「オリエンテーリングをやめる」と宣言した選手が2人もいた。

残念な結果と自分の実力のなさに悲観して、そしてそれを「期待」されることに疲れて、そのような結果にたどり着いたという。

そんな彼らの「失意」の原因も、実のところは先の「悪意」を生む土壌と同じ根があるように思う。

それはジュニアについての「無理解」だ。
さらに「無理解」にもかかわらず、「結果」に対しての過剰な「期待」と「反応」があることだ。

正直、いまのジュニアは、まだまだ技術的にも体力的にもつたない。

そこには、彼ら個人の問題というだけでなく、そもそもの指導の欠如や、普段のコースの難易度の低さ、競技環境の緩さなど、いろいろな環境的な側面もある。

そんな中で、少しでも努力すれば、結果が出てしまう現状。
少しだけ、真剣に取組さえすれば選手層が薄いジュニアの中ではすぐに目立ってしまう。
本人は、「こんな実力で入賞していいのか」と思いながらも、前へ進まざるをえない。

どう努力をしていいのかわからないまま、結果だけが先走り、さらなる結果を本人もそしてまわりも期待していく。
でも、本当の実力がついているわけではない。
だから、大事なレースでは結果を期待されつつも不甲斐ない結果に落ち込んでしまう。

もちろん彼らへの期待すること、注目することが全て悪いというわけではない。

だが、彼らに必要な環境も揃えられず、十分な知識も与えられず、そういった大切な「プロセス」には注目しないで、その「結果」だけに注目することが、彼らの成長を歪めているのではないか。

いま、注目するべきことと同様に大切なのは「手をさしのべること」だ。

オリエンテーリングという狭い世界にとって、JWOC世代はこれからの世界を引っ張っていく「希望」だ。
そんな希望である彼らに対する「悪意」と戦い、「失意」から救ってあげるのが僕らの役目であると思う。

最後に、これを読んでいるだろう上記の3人に。

「悪意」の元となっている「無理解」については、それを変えるために、僕らはできるだけのことをする。
怖れないで進んで欲しい。

そして「失望」してしまった2人へ。
僕は2人に期待していたし、いまも期待しているが、それは「結果」への期待ではない。
2人の未来への期待だ。

2人はいま自分の実力のなさに落ち込んでいるのだろうが、それは当たり前のこと。
優勝した近藤だって、まだまだその実力はお話にならないレベルだ。

1つのレースの結果は単なるひとつの結果であり、そのことにはあまり意味がない。
もちろん2人は今は大きな意味を感じているからこそそういう気持ちいなっているのだろうが、でも大きな流れから見たら、本当にささいなことだ。

それよりも、君たちがこれまでにがんばってきた事、一緒に楽しんだ仲間たちがいること、応援してくれる人々がいること、そういうことが大事であり、それこ そが未来へとつながっていく。

そして、今回それだけ「真剣」に向き合ったことが、必ずや未来へつながっていく。

そういう君たちこそが「希望」なのだ。
インターハイは、団体・個人ともには東海高校と近藤選手が2年ぶりに栄冠を手にした。

団体戦における東海の強みはエース深田を中心にした層の厚さだ。
ここ数年の組織的な取り組みの成果が結実してきた結果といえるのだろう。

一方の桐朋、麻布は、伝統的に個の力に頼ってきた感が否めない。
東海の組織力を上回るような個を生み出せるのか、それとも組織的な取り組みを作り出せるのか、来年からも楽しみなところだ。

一方の個人戦は、IH史上最もレベルが高かったのではないか。

コースがナビゲーションを必要とするレッグがそこそこあったにも関わらず、10位まで10分差以内、20位までも20分差以内という僅かなミスが勝負を分 けていくという結果が出ているレースは、これまでのIHであまり記憶にない。
やはり層が厚くなってきている証拠だろう。

その中で、接戦を制し、JWOC代表の近藤が2回目の優勝を勝ち取ったのは、賞賛に値する。
体力不足を取り戻せるかどうかが鍵だったが、なんとか間に合ったようだ。
もともと体力型的なスタイルだが、ここ最近の技術課題への真剣な取り組みにより、バランスが良くなってきていた。
4月からは強豪名古屋大学への進学が決まっており、故障がちなところと精神的なムラを克服できれば、大学生の中でも活躍していけるだろう。

また2位になった1年の佐藤は、近藤と同等かそれ以上のスピードの持ち主だが、まだまだ技術的な未熟さがあったので、今回の結果は大きなサプライズといえる。
大舞台で結果を残せたのは、本人にとっても大きな自信になるだろうし、まわりにとってもスピードの必要性を感じざるをえない良い発奮材料になったのではないだろうか。

3位は優勝候補の筆頭だった深田。本人曰く集中力を欠いたレースということだったが、確かにラップを見ても、2桁も多く普段のキレが感じられない。どれだ け実力があってもこのようなレースをすれば結果に結びつかない、という教訓は、彼をさらに伸ばしてくれるだろう。

全体として、今回の結果から感じるのは、先程書いたレベルの高さを感じる一方で、2日間集中力を保たせるレベルにまだジュニアがないことだ。
個人戦の上位2名が、前日の団体戦でストレスがかかっていない中で走っていることは無関係ではないだろう。

技術的なことだけでなく、体力的、精神的なタフさを身につけることが期待される。
今日O-MLで流れていた「大阪府協会ニュースレター」 が大変面白かった。

府協会の土屋俊平氏が「大阪・関西の今後を考える」というタイトルで、現在のOL界のキーパーソンに原稿を依頼したものをまとめたものだ。

各々、関西という枠に留まらず、現状のOL界における問題点や、いかにしてオリエンテーリングの面白さを伝えるかなど、それぞれの立場や目線から分析・提案されている。

中でも目に止まったのは、OLCレオ愛場氏の「オリエンテーリングが面白くない」という刺激的なタイトルの一文だ。

OL界が衰退しているのは、「単純に面白くないから」と、身も蓋もない一刀両断から始まる論は、昨今のスプリントやロゲイン全盛の風潮を、「難しさのハードルを低くして」、「ルートチョイスとか難度の高いコントロールのアタックといた、さらにはさんざん迷った上にやっと現在位置を確認したとなどという、オリエンテーリングの特有の魅力」が失われていると嘆く。

愛場氏のいうオリエンテーリングの魅力とは「地図というものの魅力、知的な力を利用して困難を乗り越える満足感、泥んこになっても自然の中を走り回る野性的な感覚」「きちんと完走するために、より速く走るために技術力が絶対必要な要素であること」さらに「迷ってしまうことにすら面白味がある」。
そのため「本格的テレインでのロング競技」こそが、「オリエンテーリング復活の鍵」であると文を締めている。

少々乱暴かなと思う部分もないではないが、ある意味、現状についての的を射ていると思う。

パークOやロゲインのような大会ばかりだったら、果たして僕はオリエンテーリングにこんなにはまっただろうか。
確かに、愛場氏のいうような「ワクワクする感触」を持った大会は、数少なくなったのではないか。

それは必ずしも「良いテレイン、レベルの高い地図」をいうのではなく、「地図のレベルやコースのレベルは今よりずっと低かった」当時でも、ワクワクする大会が確かにあった。だからこそ10代だった自分も時間とお金の許す限り、どこへでも出かけて行き、少しでも難しいクラスに出ようと必死に地図を読み、トレーニングしたのだ。

そしてその根底にあるのは、やはり愛場氏のいうように大変な労力をかけて、未知のテラインの地図を作り上げ、準備し的た人々の、ある種の「熱」だったように思う。そんな熱に惹きつけられるかのように、自分もランナーから運営へと興味を広げて行った。

「何とかして地図を作りたい」「自分の作ったコースを走って楽しんで欲しい」
こんな運営者からのメッセージを感じることができる大会が増えることが、まずオリエンテーリングの世界が上向く第一歩だと思う。
そうした熱を呼び起こすことこそが、いま求められているのだ。

同じニュースターの村越氏の文もいささか大げさながら、同じことを示唆している。

「現在では地図調査は、多くの人の手から遠ざかってしまったが、中学生のころから地図を作っている僕としては、これは残念に思う。有史以来の地図作成の歴史を追ったウィルフォードの大著「地図を作った人々」で、グランドキャニオンの地図をリメークした測量士が、「今日私たちが仕事をした分だけ、人類の知識が増えたのだ」というシーンがある。世界選手権の地図調査の日々、何度このフレーズを頭の中で反芻したことか。それが処女テレインであれば、どんなささやかな地図であっても、間違いなくあなたの調査したことは、「人類にとって新しい知識」なのだ。」

本当は、オリエンテーリングはもっと面白い。
君たちが知っているオリエンテーリングよりも、もっと面白く、奥深いオリエンテーリングがまだまだある。


久々にマニアなネタ。

こないだ行った犬ぞりレースですごいものを使っていた。


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SPOT というGPSなんだけど、これがすごい。

GPSデータをリアルタイムに衛星にあげてwebに反映してくれるのだ。

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つまり、携帯が入らないような場所でもデータが送れ、見る方にネット環境があればリアルタイムにいる場所が分かるというわけ。

これは人里離れた森で行うオリエンテーリングにうってつけではないか?
リアルタイムGPS中継もできるかも!

で、改めて日本に帰ってきて調べてみた。

そもそもの用途は、レスキュー。
山や海などで遭難がした時の連絡や、山へ行く時に家族に安否をわかるようなものとして考え出されたものらしい。

費用は本体の購入が1万円くらいと意外と安い。
また使うには年間サービスに入ることが必要で年にこれも1万円くらい。
レースで使っていたルート上に軌跡を表示するサービスオプション的なもので、さらに5千円追加。
でも衛星を使うと考えると、そんな高いという印象はない。

ただちょっと想像と違っていた部分も。

まず更新間隔は10分で固定。
これだと競技時間の短いオリエンテーリングにはあまり役立たない。

また日本は一応GPS的には圏内なもののまだサービス地域には入っていない。
これはどうも電波法の関係らしい。

ということで、最初期待したほどは使えないけど、もしサービスが始まったらこんなふうには使える?

・長時間のロゲインなら戦略とかわかって面白い。
・未帰還者チェックには有効。
・子供に持たせたら、いつゴールするかわかる。

ただ仕組みはあるのだから、もっと頻繁にデータ更新できるようにすればいいだけな気もする。
そうなったら、オリエンテーリングのリアルタイムGPS中継ができる時代が来るかも。

「見るスポーツ」として楽しめる可能性が見えてきた。

AsOC (ほんとにアソックて読むのか?)

盛り上がっているのかいないのか。微妙な感じだが・・・

スプリントから、ミドル・ロング・リレーと、世界大会の雰囲気を疑似体験できる貴重な機会なのは確かだろう。
WOCでも活躍する中国はわからんが、最近ジュニアが速い香港が来ることは間違いないだろうし。
いい勝負になると面白いね。

ちなみに通常締切は3/15までとのこと。
3/31まで最終エントリーはOKだが、ただでさえ高い参加費(ジュニアでも20Eで全部出ると1万5千円の参加費!!)がもっと高くなるよ。

それと、JWOC選手は、この大会参加がJWOC合宿になる予定。

もしJWOC選手に自分がなれるかも!と思っているなら、ちゃんとエントリーはしておいてください。(もちろん20Eに)
最後に、強化方針案。いわばマニュフェストだ。
某政党のようにならないよう気をつけなければならないが。

もちろんこの方針だけにこだわらず、これから出てくる選手や状況に応じて、柔軟に進めていくつもり。

JWOC2010~2012強化方針案

1.育成の枠組み

★長い目を持った育成を行う
 「WOC10年後の表彰台」を意識した若年層からの強化育成が主眼。当面、結果だけにこだわらず、技術、トレーニング、メンタルなどの基礎的なことから積み上げをはかる。

★年間を通して育成の機会を設ける
 難易度の高い海外のテラインやコースに必要な技術的課題に挑戦する機会を少しでも多くするため、トレーニングキャンプや練習会などを通年で行い、強化をはかる。

★強化の間口は広く、選考は絞り込む
 将来性を考え、キャンプや練習会など強化機会は幅広く開放する。一方で、JWOCへ連れて行く選手は12名にこだわらず、海外で戦える実力があるかどうかに応じ絞り込む。

★U-20として競う環境を構築する
 高校生・大学生という垣根を越え、「20歳以下」というカテゴリーの中で競い合い、高め合う意識を構築する。

2.目指す選手像

★「高速ナビゲーション」ができる選手を育てる
 ただ足が速い、地図読みが得意という選手ではなく、「森の中で高速にナビゲーション」ができる選手を育てる。そのためのプラン、手続き、各テクニックの向上を行う。

★総合的なオリエンテーリングの能力を養う
 チームとして、スプリント、ミドル、ロング、どの種目に偏ることなく、全般を視野に入れて強化を行う。その上で、各人の適性にあわせ、力を入れる種目を選択する。

★アスリートマインドを持ち、世界へ立ち向かう意志を持つ選手を育てる
 若い段階から、アスリートとしての心構え、生活習慣、意識の定着をはかる。常に「世界」のレベルを意識したトレーニングや研究、将来設計など目的意識を持つ選手を育てる。

3.選手との接し方

★ネットと日常の場とを融合させ、きめ細やかなコーチングを行う
 選手とコーチの間では、メール等を使ったきめ細やかなトレーニング等の情報交換を行うとともに、練習会やトレキャンなどでの選手との面接の場を積極的に設けていく。

★地域での育成の拠点を作り、活性化させる
 ジュニアの日常のトレーニングの拠点をジュニアの住む地域ごとに置き、日常的なトレーニング環境を提供するとともに、選手同士の交流の場の構築を目指す。

★シニア選手やコーチ、さらにオリエンテーリング界外の人材との交流をはかる
 トレーニングキャンプや練習の場で、積極的にシニアチームのメンバーやコーチを巻き込み、互いの意識の向上を図るとともに、必要に応じてOL界外の人材との交流も行う。

★ジュニア育成に情熱のある人材や組織の発掘と活用
 過去世界を目指した選手やOL界に眠っている人的リソースの発掘と活用を常に意識する。

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以上、いろいろとジュニアコーチを行う上で、考えていることを書き綴った。

ここまでいきなり手の内をさらすのはどうかとも思ったが、今後進めていく上で共有すべきイメージはあった方が良いと考えた。

選手を目指すの若者たち、またそれを支援したいと考える人々はどのように感じただろうか。

コメントでも良いし、メールでも良いので、感想や意見をお願いしたい。