内野聖陽という俳優にあまり興味がなかった。
私とあまり好みの合わなかった母が「かっこいい!」と言っていたから自動的に、あまり好きじゃないだろうと決めつけていた。
そんな内野さんと、吉本実憂という若い俳優が主演の「罪の余白」をなんとなく観た。

何も期待はしていなかった。
最近、プライム特典の作品はつまらなかったら途中で観るのをやめたり、早送りするようにしていたし。

しかし予想外に面白かった。
ネタバレ、あり!!↓

女子校生同士の人間関係がきっかけで、ひとりの女生徒が死んでしまう。
学生時代の女子同士の無視や悪口なんてあって当たり前のようなものだが、サキというボス格の少女の言葉がきっかけでひとりの女生徒の死につながってしまったという物語。
舞台の教室は4階。

・・・4階なら死ぬほどの高さではないと思ったけど、どうなんでしょう?

そこはおいといて、吉本実憂さんの演技は役柄にすごくハマっていた。
話を聞きに来た谷村美月さんを黙らせるための説教シーンに関しては、もう笑えるレベル。

結局、危険行為の強要(強要はしてないけど、断ったら無視や嫌がらせがあると明らかにわかる)だけでは殺人罪になりにくい。
そこを父親がしつこく追求した結果、サキは実際に殺人未遂を犯した、というオチ。

苦手な俳優内野聖陽さんの演技が退屈させず、最後まで面白かった。