得子(美福門院) 松雪泰子
璋子とのコントラスト
得子の場合は、深い紫と、深い藍(あい)と、藍と黒の中間と、そこに赤みが入っているという微妙な色彩です。分類としては黒、赤、藍のバランスですね。
得子は、鳥羽(三上博史)のもとへ入内(じゅだい)してから、璋子(檀れい)への嫉妬をおぼえ、
誰もがもっているであろう闇の部分や修羅の部分がどんどん表に出てしまいます。
黒、赤、藍は、それを視覚的に表現するための色使いです。しかし、あまり重すぎてもいけないので、比較的大きくて明るい色の紋様と、紗袷(しゃあわせ)で軽さを取り入れていますが、全体的にはやはり重い印象ですね。これはもちろん、
璋子との対比を計算してのことです。
あいまいな色彩の璋子とのコントラストが大切だと考えました。
メイク的な特徴は、まゆげが比較的薄いということ。屋敷の中など光があまり入らないところでは濃く見えますが、明るい場所ではその薄さが分かると思います。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/cd/06/01.html
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