当たり前ではあるが、住宅を買うのは一瞬であり、住むのは一生である。
マイホームとは買うものではなく、住むもの。至極当然ではあるが、忘れてはならない大切なことだと思う。
少し考えてみてほしい。
住宅を購入した次の日から、新たな生活が始まる。
新しい地域で、新たな環境での生活が始まる。一生というのは多少言い過ぎかもしれないが、少なくても何十年もの間そこで家族が生活をしていく。
では購入の検討段階ではどうか・・・?
予算という観点でいえば、より安く購入したい。
住宅ローンを併用する場合は、毎月の支払額が気になる。むしろそれが全てにもなりえる。
そして物件選びが始まる。ここがマイホームへの入口である。
物件選び=インターネットのポータルサイト、住宅情報誌、住宅展示場、オープンハウスといった媒体や物件を巡り活用し物件選びが始まる。
そして待ち構えているのは、だれか?、、、、、、、、営業マン。
ここにすべての問題があるように思えてならない。
マイホーム=不動産。 であるならば不動産の知識も必要だろう。
マイホーム=住宅ローン。 であるならば住宅ローンの知識も必要。
マイホーム=家族の生活。 であるならばどんな環境でどういった住空間でどのようなスタイルで生活をしたいのか?
そういった大切なことをちゃんと考えることが必要だろう。
それでは物件探しの前にすべきこととは?
1、予算の把握。
毎月の支払い、ボーナス併用の有無、住宅ローンの知識として最低限、金利や返済年数、何歳でスタートし、何歳の時にゴールをむかえるのか?シュミレーションを具体的に物件選びを開始する前に終えておく必要がある。結論をいえば、そのために、住宅ローン事前審査を活用する。
2、マイホームの選択肢の把握。
新築物件といってもそのカタチはさまざま。建売でいいのか?注文住宅という手段でハウスメーカーをパートナーにするのか?
それとも建築家?工務店?
中古住宅でいえば、築年数は何年程度がベストか?現況引渡し?それともリフォーム済み?あるいはリフォームやリノベーションを前提に計画を練るのか?
一戸建てとマンションンのそもそもの違いとは?短期的に長期的にどちらの選択肢が自分たちに向いているのか?
マイホームの選択肢は組み合わせ次第では、何十通りの選択肢がある。
その選択肢のメリット・デメリットを十分に理解したうえで文字通り選択するべきである。
3、どんな住空間を理想とするのか?
抽象的な質問ではあるが、実は一番大切な質問で一番伝えたいことだ。
「そもそも家は選ぶものなのか?」「作るものなのか?」
すでにカタチ作られた建物(住空間)の中から、比較的、家族の希望に近いものを選ぶものなのか?
それとも家族の生活スタイル、好みのデザイン、家族構成、価値観に合わせて作るべきものなのか?
個人的な見解としては、作ることが望ましく、それがベストな選択肢だと考えている。
これまでは予算的に注文住宅が買える一部のお客様だけに許された特権である「住空間を自らの想いで作る」という手段。
しかしこれからは「中古住宅×リフォーム」「中古住宅×リノベーション」を組み合わせることでその特権がすべての方に提供できる。
つまるところ予算がそれほどなくても十分に住空間は作れる。
買うのは一瞬。住むのは一生。提案する側としても大切にしていきたい言葉です。