【そのような事があり、しばらく客も含め全員がビデオの一時停止のように固まっていたが、少し時間が経つと何事もなかったかのように再生ボタンが押され動き出した。
そして今、俺は帰り道にいる。被害は何も出なかったとはいえやはり謎が多すぎて頭の中の混乱、精神的な疲労はなかなか抜けなかった。「今日はもう早く帰ってベッドに思いっきりダイブしよう」そう決心した矢先、ふと公園に目をやると俺の疲労に追い打ちをかけるような光景、 いや闇景が目玉に突き刺さりやがてそれは全身を埋め尽くした。
どこかで見たことあるような老人がベンチに腰を掛けどこかで見たことがあるようなポーズで泣いていたのだ。神様が下す運命というのはいいものばかりではない。それはつい数時間前に見た老人銀行強盗だった。正確には強盗たる盗みは何も行なっていないが、これ以外の呼び方は思いつかない。そして何を思ったか俺はその老人銀行強盗に近づいていき、話しかけた。
これも神様による運命なのか、もしくは疲労困憊し冷静な判断力を失っていたか。
「あの、どうかされたんですか?」俺は知らない風を装う。
「どうかされたんだよ。」
それが何かを聞いているんだよ。知ってるけど。
「何があったんですか?」
「最近の若者にはデリカシーというものがないのか。もう少し常識を学んだ方がいい。」
強盗にだけは言われたくがない。
「余計に首を突っ込んでしまいすいません。では失礼します。」
「ちょっと待ってくれ。」
なんだよ常識強盗。
「君は、人生を100%楽しんでいるか?」
なにを言いだすんだ常識強盗ジジィ。】



今回はここまでです。

次回も続きを書いていきます。

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それでは、ドローン(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎