ダーク・グリーンの夢

ダーク・グリーンの夢

人と植物と、そして地球のこと・・・・

しばらく更新していませんでしたが、これだけはブログに残しておきたいと思い、ガーデニングと関係ないのですが、書くことにしました。


今回の宙組娘役さんの自殺について、遼河はるひさんが劇団の調査結果発表記者会見の前にテレビで元タカラジェンヌとして正面から真摯にお話ししてくださいました。

私は誰よりも遼河さんのお話が1番、心に響きましたので、それを記事にしてくださった中日スポーツを一部引用します。

 

 元宝塚歌劇団男役でタレントの遼河はるひ(47)が14日、メ~テレ朝の情報番組「ドデスカ!」に生出演。同劇団員が死亡した件について「真実を報告して」と劇団側に求めた。

 番組では劇団内で上級生から下級生に対して行われていた厳しい指導の実態について特集。(中略)

 このニュースの中で遼河は「まずは亡くなられた劇団員の方のご冥福を本当に心からお祈り申し上げます」と悲痛な面持ちで頭を下げた。

 さらに「宝塚音楽学校時代、下級生時代は30年近く前のことなので、VTRの方とも、現在の宝塚の内情とも違う部分もあるとは思うんですが、確かに規則を破ってしまった時の厳しい指導というものはありました」と断言した。

 また「本来であれば指導、教育の在り方は、多くの企業も学校もそうですけど、時代と共に変化するはず」と前置きしつつ、「宝塚は独特の閉鎖的な空間の中で歴史や伝統ばかりを重んじるばかりに、変化をしなかった。対応できなかった。してこなかった」と分析。「そのことが上級生の行きすぎた指導、いわゆるパワハラだったりいじめという形になってしまったと個人的に思います」とまとめた。

 その上で「今回の件においてはいじめの問題、労働環境の問題、組織としての在り方を劇団には一つ一つ誠実に対応していっていただきたいですし、今解決しなければいけないと思います」と主張。さらに「近いうちに劇団から報告書が発表されると思うのですが、どうか、どうか隠すことなく、真実を報告してほしいと心から思います」と切実な心境を語った。

中日スポーツ

(c) The Chunichi Shimbun


元宝塚OGの方々がこの件について口をつぐんでいる中で、遼河さんがこのようなコメントをすることはとても勇気のいることだったと思います。そんな中、正面から真摯にコメントしてくださって本当にありがとうございました。

劇団の会見で傷つきましたが、遼河さんのコメントを記載した中日スポーツの記事を繰り返し読んで慰められています。

私は遼河さんのおっしゃっていることが実態だと思います。今、宝塚、特に宙組前トップの頃から行われていた「行き過ぎた厳しい指導」は現在の世間一般の基準に照らせば「パワハラ」に該当すると考えます。ただ、現役のジェンヌさんらは過去の伝統の中にいて、阪急がパワハラ講習を全く行わなかったことから、それを自覚できずにいるのだとも思います。

だからこそ、劇団が調査を依頼した弁護士法人大江橋法律事務所の調査チームには、弁護士としての客観的な評価を期待しましたが、依頼者の意向には逆らえなかったのか、あるいは能力が足りなかったのか、パワハラ・いじめどころか行き過ぎた指導すらなかったとの調査報告となっていて、そのお粗末さに愕然としました。遼河さんのコメントのように行き過ぎた指導を認定して、パワハラに該当する可能性はある、くらい書けなかったのか、と思います。


ご遺族は劇団と裁判をしたいわけではないようですが、劇団の新理事長になる人が会見の中でご遺族に対して「いじめと主張するなら証拠を見せろ」と発言するなどの態度をとっている以上、法廷闘争にならざるを得ないかもしれず、ご遺族の悲しみと苦しみは続きそうです。

私もこの件が決着つくまでは、とても宝塚の舞台を心から楽しむことはできず、気持ちがとてもシンドイので、自分を守るためにもしばらくは宝塚からは離れます。


最後に亡くなられた彼女に哀悼の意を表すると共にご冥福を心よりお祈り申し上げます。