厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会の血液事業部会(部会長=池田康夫・早大理工学術院教授)は3月11日、今年度2回目の会合を開き、同部会が昨年末から議論していた採血基準の見直しに関する省令の改正案について、400ml全血採血の男性の下限年齢を現行の18歳から17歳に引き下げるなどとする厚労省案を了承した。同省では、来年4月1日の施行に向け、近く省令改正の手続きに入る方針で、採血基準の改正は12年ぶりとなる。同部会ではまた、献血や血液製剤の安定供給に関する来年度の計画案も了承し、同日、長妻昭厚労相に答申した。

 厚労省の「献血推進のあり方に関する検討会」が昨年2月にまとめた報告書を踏まえ、同部会では昨年末の前回会合で省令の改正案について協議。これを受けて同省では、今年1月末から1か月間、国民の意見を求める「パブリックコメント」を実施した。
 今回了承された改正案では、男性の全血採血基準について、200mlでは献血可能な血色素量の下限値を現行の「12 g/dL」から「12.5 g/dL」に増量。また、400mlでは献血可能な下限年齢を17歳に引き下げる一方、血色素量の下限値を現行の「12.5 g/dL」から「13 g/dL」に引き上げる。さらに、男性の血小板成分採血基準については、上限年齢を現行の54歳から69歳まで大幅に拡大。ただし、65-69歳が献血する場合、60-64歳に献血経験がある人に限るとしている。

■来年度の目標血液量は202万リットル

 3月初旬の長妻厚労相の諮問を受け、この日の部会では、献血や血液製剤の安定供給に関する来年度の計画案も審議。
 献血の推進に関する計画案では、来年度に確保すべき血液量について、全血採血139万リットルと成分採血63万リットル(血しょう採血30万リットルと血小板採血33万リットル)の計202万リットル(約516万人分)とし、目標量を確保するため、子ども連れの主婦が献血できる「キッズスペース」を増やすなど、普及・啓発を促進するとしている。
 また、血液製剤の安定供給に関する計画案(需給計画案)では、来年度に確保すべき原料血しょうの目標量を96万リットルとし、原料血しょうの標準価格については、▽凝固因子製剤用1万2380円(1リットル当たり)▽その他の分画用1万1300円(同)▽P2+3ペースト4万7640円(1キログラム当たり)▽P4-1ペースト1万4330円(同)▽P4-4ペースト1万5000円(同)―としている。

■調査会と検討会を新設へ

 部会ではこのほか、献血の推進について調査する下部組織と、厚労省医薬食品局長の諮問機関として、血しょう分画製剤のコスト構造などについて議論する検討会を設置することも了承した。


【関連記事】
採血基準の見直しなどを提言-厚労省検討会
来年度の献血推進計画を了承―厚労省血液事業部会
献血者年5万人増の見込み―英国滞在者からの献血制限緩和で日赤
新型インフルによる血液製剤回収を取りやめ
長妻大臣が献血キャンペーンを視察

<自殺>硫化水素で女性 5世帯一時避難 松戸のマンション(毎日新聞)
「7年前に放火」供述はうそ=横浜で出頭の男性-大阪府警(時事通信)
鳩山元総務相、自民党に離党届け(読売新聞)
平野官房長官インタビュー☆3(時事通信)
密約認定、日米に影響せず=官房長官が沖縄知事に(時事通信)
 障害者団体向け割引制度を悪用した郵便不正事件で、偽証明書作成に関与したとして虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた障害者団体「凜(りん)の会」(解散)の元幹部、河野克史(ただし)被告(69)の初公判が15日、大阪地裁(横田信之裁判長)であった。河野被告は「事実関係は争わない」と述べ、起訴内容を認めた。

 起訴状によると、河野被告は04年6月上旬ごろ、厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)らと共謀し、同会を障害者団体と認める偽証明書を作成したとされる。

 河野被告は「村木被告らがなぜ証明書を発行したのか、省内の手続きは分からない」と述べたが、同罪については認める方針を示した。今月23日に論告求刑公判がある。

 村木被告のこれまでの公判で、検察側は、元係長の上村勉被告(40)が作成した偽証明書を、村木被告が同会代表の倉沢邦夫被告(74)に手渡したと主張。上村被告は「私が河野被告に手渡した」と証言し、河野被告は「受け取っていない」と否定している。【日野行介】

【関連ニュース】
郵便不正事件:枝野行政刷新相「検察の間違いの疑い濃厚」
郵便不正:別の元部下も否定 大阪地裁
郵便不正:石井一参院議員、関与を否定 証人出廷
郵便不正:元係長「再逮捕を恐れ」被告関与と供述
石井一参院議員:郵便不正事件での口添えを否定

「脊髄切れて足の感覚ない」「痺れも残る」…秋葉原連続殺傷、赤裸々に語る被害者(産経新聞)
二条城もネットで散策 グーグル画像公開サービス、32施設追加(産経新聞)
雑記帳 長谷川等伯展で「オマージュ」ラスク(毎日新聞)
「虐待」判断基準をより明確に―臓器移植作業班(医療介護CBニュース)
子ども手当て満額支給、首相「6月めどに方針」(読売新聞)
 受験でお世話になった親に感謝を伝えたいと思っても、なかなか実行していない-。大学生のこんな傾向が、大手予備校の代々木ゼミナール(東京都渋谷区)の調査で分かった。

 昨年度実施した一般入試で大学に入った1年生300人に今年2月、インターネットで調査。その結果、感謝したい相手は母親がトップで66.9%、次いで高校の先生59.1%、父親45.6%、友達43.1%、予備校の講師ら22.4%など(複数回答、以下同)。

 感謝の伝え方を相手別で見ると、「直接の言葉」が高校の先生75.9%、予備校の講師73%、友達60.3%となったほか、父母や兄弟も50%を超えた。一方で、「感謝を伝えていない」も母親で40.4%、父親で39.1%と高率を占めた。

 親200人への調査でも、感謝の気持ちを子供から「伝えられなかった」が42%。半面、「受けたい感謝の伝えられ方」は「直接の言葉」が89.7%と高かった。

【関連記事】
本格的受験シーズンへ 受験生にも不況の影響
苦しいときの神頼み 受験、就職…“験担ぎ”事情
『子供を勉強させる法』本が人気 じっくり観察、興味探る
【私も言いたい】外見で不合格はダメ? 「校長に処分」は賛否半ば
受験生の親必見 「塾ソムリエ」著書が大人気のワケ

<東京大学>トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で(毎日新聞)
米、スウェーデン折衷型社会を=日本の将来で提言-内閣府の研究機構(時事通信)
カード詐欺容疑で中国人逮捕=組織トップからの伝達役か-埼玉県警(時事通信)
買い物楽しく♪ 高島屋大阪店 増床オープン(産経新聞)
証人の石井一議員「国会行かずゴルフ」 アリバイで口利き否定 郵便不正公判(産経新聞)