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DIR EN GREY WORLD

DIR EN GREYの最新情報、レビュー、歌詩、セトリを更新していきます。

前回の投稿からだいぶ時間が経過してしまいましたが、ブログを再開しようと思います。

 

2022年6月15日にDIR EN GREYの最新アルバム「PHALARIS(ファラリス)」がリリースされました。既にリリース済みのシングル「落ちた事のある空」と「朧」を含む全11曲が収録されています。

 

初回限定盤には「mazohyst of decadence」と「ain’t afraid to die」の再構築バージョン、完全生産限定盤にはこの2曲の他に2021年6月5日に東京ガーデンシアターで行われたライブ「疎外」の模様が収録されたDVDまたはBlu-rayが付属しています。

DIR EN GREY - PHALARISのレビュー

最新アルバム「PHALARIS」ですが、例えるならば「DUM SPIRO SPERO」と「UROBOROS」の中間のような作風ですが意外と聴きやすいアルバムだと思います。(ただし不思議と聴きやすさもあります)

 

しかし過去の作品の模倣のようなものではなく、曲もサウンドも期待通りの進化したDIR EN GREYサウンドです。(この常に進化し続けるところがDIR EN GREYの魅力でもあります)

 

では「PHARALIS」の中でも特に好きな収録曲を紹介します。

PHALARIS - Schadenfreude

「PHARALIS」の冒頭を飾る「Schadenfreude」は10分近い大作です。

 

「Schadenfreude」は「シャーデンフロイデ」と読み「自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。」という意味があるそうです。

 

荘厳なイントロからミッドテンポのパート、攻撃的な疾走パート、DIR EN GREY独特のメロディアスさを兼ね備えた新たな名曲だと思います。

 

この曲は現在開催中のTOUR2022 PHALARIS -Vol.I-でもオープニングに演奏されているようです。(余談ですが今回のツアーはチケットが取れなくて参加を断念しました)

 

個人的には「Schadenfreude」で怒涛のDIR EN GREYサウンドにK.O.された後に2曲目の「朧」へと続く展開が大好きです。

PHALARIS - The Perfume of Sins

続いてはアルバム3曲目に収録の「The Perfume of Sins」です。

 

「Schadenfreude」にK.O.され「朧」で放心状態になった後に「The Perfume of Sins」で更にK.O.されてしまいます。

 

「The Perfume of Sins」はDIR EN GREY流ブラックメタルです。ブラストとトレモロリフが炸裂する攻めの楽曲です。

 

ライブでも凄く盛り上がること間違いなしの楽曲ですね。

PHALARIS - 現、忘我を喰らう

「現、忘我を喰らう」はアルバムの中でも凄く意外性のある楽曲だと思います。

 

「脈」や「KR cube」のような要素がある楽曲です。

PHALARIS - 落ちた事のある空

既にシングルでリリースされていますが、アルバムバージョンはミックスが異なり、シングルバージョンよりもソリッドでキレのあるサウンドに仕上がっています。

 

この曲は「PHALARIS」の収録曲の中でも特に好きです。

 

複雑で難解な楽曲なら「Schadenfreude」ストレートな楽曲なら「落ちた事のある空」が個人的に好みです。

PHALARIS全体の感想

最新アルバム「PHALARIS」ですが「Schadenfreude」という大作からアルバムがスタートするので最初は複雑難解なアルバムとイメージを持ってしまいましたが、集中して聴いてみると案外聴きやすいアルバムだと思います。

 

アグレッシブで複雑な楽曲とストレートな楽曲が交互に収録されていたりもしますので(リスナーを飽きさせないように考慮した配置なのかもしれません)飽きずにアルバムを通して最後まで聴けてしまします。

 

デビューアルバム「GAUZE」に収録されている「mazohyst of decadence」の再構築バージョンもアルバムに溶け込んでいて全く違和感がありません。

 

まだ「PHALARIS」を聴いていない方は是非、聴いてみて下さい。