日本人だけ出産に根性論を持ち出しますよね。


おはようございます。催眠クリエイターの田村です。


僕もよくお母さん方から催眠出産に関しては否定されたものです。


叫び声さえも許されない?

歴史、文化、制度が織りなす日本の無痛分娩忌避




1. 陣痛の叫び

 苦痛と歓喜の狭間

分娩の瞬間、産声と共に響き渡る産婦人の叫び声。

その声は、計り知れない苦痛と、同時に、新たな命の誕生という歓喜を象徴している。

しかし、日本では、その叫び声さえも許されない状況が存在する。

それが、無痛分娩を取り巻く現状だ。

2022年、日本の無痛分娩普及率は10%にも満たない。

欧米諸国と比較すると、その差は歴然だ。

フィンランドやフランスでは80%を超え、アメリカでも70%を上回る。

なぜ、日本において無痛分娩は如此にも忌避されるのだろうか?




2. 歴史の影

 導入と停滞

無痛分娩の歴史を紐解くと、その背景には複雑な事情が浮かび上がる。

明治時代、ドイツ留学経験のある産婦人科医によって紹介された無痛分娩は、一時的に盛んになったものの、医師不足や費用負担などの問題で普及は限定的なものにとどまった。

昭和に入り、戦争の影響や医療体制の変化によって、無痛分娩はさらに影を潜めていく。

そして高度経済成長期、核家族化が進展する中で、「母親は強いもの」という意識が蔓延。

無痛分娩は「楽をすること」と捉えられ、ネガティブなイメージが伴うようになった。


3. 文化の壁

 痛みと愛情の密接な関係

日本の文化において、出産は女性にとって「試練」と捉えられてきた。

特に、「腹痛を我慢してこそ母親になれる」という考え方は根強く存在し、無痛分娩は「甘え」と批判されることも少なくない。

この背景には、儒教的な男尊女卑の思想や、女性の出産に対する社会的プレッシャーなどが影響していると考えられる。



谷口雅春

4. 制度の壁

 高額な費用と医師不足

無痛分娩は自由診療が主流であり、高額な費用がかかる場合が多い。

また、麻酔科医の不足や、無痛分娩に対応できる産科施設の偏在も課題となっている。

さらに、国民健康保険での適用範囲が限定的であることも普及の妨げとなっている。

これらの制度的な問題に加え、無痛分娩に対する医師の理解不足や、情報不足なども普及を阻害する要因となっている。

5. 希望の兆し

 変化と課題

近年、無痛分娩に対する理解が深まり、普及率は徐々に上昇している。

2019年より、周産期母子保健医療体制整備事業において、無痛分娩の費用の一部が助成されるようになった。

しかし、依然として、費用負担や医師不足などの課題は残っており、更なる普及には制度的な整備や意識改革が必要となる。



高良とみ

6. 叫びへの共感

 多様な選択肢と個人の尊重





2024年5月、俳優の生田斗真氏が自身のInstagramで「出産こわいよー」という質問に対し、「旦那様に無痛おねだりするか」と回答した発言が物議を醸しました。

この発言は、無痛分娩を「甘え」と捉えるような見方として批判を受けました。

一方、出産に対する不安を共有することの重要性を訴える声もありました。

この議論は、日本の無痛分娩に対する社会的な認識を浮き彫りにしました。

無痛分娩は単なる「楽をする手段」ではなく、出産に対する選択肢の一つとして、より多くの女性が自由に選択できる環境が求められています。


7. 未来への扉

 痛みからの解放と新たな喜び

無痛分娩の普及は、女性の出産に対する負担軽減、ひいては少子化対策にも繋がる可能性を秘めています。

制度的な整備や意識改革、医療体制の充実など、様々な取り組みを通じて、無痛分娩がより多くの女性にとって身近な選択肢となることが期待されます。

分娩の叫び声は、苦痛の象徴であると同時に、新たな命の誕生という歓喜をもたらす。

日本の社会が、その叫びを許容し、尊重する日が来ることを願ってやまない。



明治・大正・昭和初期における無痛分娩の試み

 多様な潮流と社会の反応


1. 催眠術と半麻酔分娩

 時代の先駆者たちの挑戦

無痛分娩は、日本においても決して新しい概念ではない。

明治時代には、催眠術を用いた無痛分娩が試みられていた。

1903年、哲学者・山口三之助は自身の妻を実験台として催眠術による無痛分娩を行い、成功を収めた。

これは、当時の社会にとって画期的な出来事であった。



大正時代には、歌人・与謝野晶子が無痛分娩を経験している。

順天堂病院にて、当初は催眠術による出産が試みられたものの、最終的には半麻酔分娩術が採用された。

与謝野晶子は「殆ど苦痛なしの分娩」で出産し、無痛分娩の可能性を世に知らしめた。


2. 生長の家と心理療法

 神と繋がる無痛分娩

昭和初期には、新興宗教・生長の家が独自の無痛分娩法を展開した。

これは、催眠術や半麻酔分娩とは異なり、宗教的な教えに基づいた心理療法的な方法であった。

生長の家は、そもそも産痛は存在しないという考え方を唱え、多くの信者たちに無痛分娩の成功体験をもたらした。



生長の家の無痛分娩法は、戦後も影響力を持ち続けた。

1947年の参議院選挙で当選した婦人運動家・高良とみは、ソ連で実践されている心理療法的な無痛分娩法を紹介し、無痛分娩の普及に貢献した。


3. ソ連から日本へ

 精神予防性無痛分娩法の波

高良とみによって紹介されたソ連の無痛分娩法は、日本赤十字社産院の久慈直太郎や菅井正朝らによって各地で実践された。

この方法は、精神予防性無痛分娩法と呼ばれ、妊婦自身が陣痛をコントロールすることで無痛分娩を実現するというものであった。


4. 普及の壁

 様々な要因が複雑に絡み合う

しかし、これらの試みにもかかわらず、無痛分娩は日本において広く普及することはなかった。

その背景には、様々な要因が複雑に絡み合っていたと考えられる。



費用負担

 無痛分娩は自由診療が主流であり、高額な費用がかかる場合が多い。


医師不足

 無痛分娩に対応できる医師が十分に確保されていない。


医療体制

 無痛分娩に対応できる医療施設が偏在している。


文化的な価値観

 「腹痛を我慢してこそ母親になれる」という考え方が根強く存在する。


情報不足

 無痛分娩に関する正しい情報が十分に普及していない。



5. 歴史的考察

 時代背景と無痛分娩の変遷


明治・大正・昭和初期における無痛分娩の試みは、当時の社会における出産に対する考え方を反映している。

明治時代

 催眠術を用いた無痛分娩は、西洋科学への関心の高まりと、新しい出産方法への期待を象徴している。


大正時代

 与謝野晶子の無痛分娩経験は、個人の選択と主体性を尊重する時代の風潮を反映している。


昭和初期

 生長の家の無痛分娩法は、宗教的な信念に基づいた出産への新たな視点を提示している。


戦後

 ソ連から導入された精神予防性無痛分娩法は、科学技術と心理療法を融合させた新しい出産方法への模索を体現している。



6. 未来への展望

 多様な選択肢と個人の尊重


これらの歴史的な試みは、無痛分娩が単なる医療技術ではなく、社会的な価値観や文化と密接に関係していることを示唆している。



近年、無痛分娩に対する理解が深まり、普及率は徐々に上昇している。

しかし、依然として多くの課題が残っており、更なる普及に向けては、制度的な整備や意識改革が必要となる。


無痛分娩は、出産に対する女性の選択肢の一つとして、より多くの女性が自由に選択できる環境が求められている。

7. 無痛分娩普及に向けた課題と展望



谷口弥三郎

1. 制度的な課題

 費用負担と医療体制の整備


無痛分娩普及に向けた最大の課題は、費用負担と医療体制の整備である。

無痛分娩は自由診療が主流であり、高額な費用がかかる場合が多い。

また、無痛分娩に対応できる医師が十分に確保されておらず、医療施設も偏在している。


これらの課題を解決するためには、以下のような取り組みが必要となる。



無痛分娩に関する保険適用範囲の拡大

 国民健康保険での適用範囲を拡大することで、費用負担を軽減し、無痛分娩へのアクセスを改善することができる。


無痛分娩に関する研修プログラムの充実

 医師や助産師向けの無痛分娩に関する研修プログラムを充実させることで、無痛分娩に対応できる医療従事者を増やすことができる。


無痛分娩に対応できる医療施設の整備

 無痛分娩に対応できる医療施設を全国各地に整備することで、地域格差を是正し、無痛分娩へのアクセスを改善することができる。



2. 意識改革

 無痛分娩に対する理解の深化

無痛分娩に対する理解が深まっていないことも、普及の阻害要因となっている。

無痛分娩に関する正しい情報の普及

 無痛分娩に関する正しい情報が十分に普及していないため、誤解や偏見が生じている。

正しい情報を広く発信することで、無痛分娩に対する理解を深めることができる。


出産に対する価値観の多様化

 「腹痛を我慢してこそ母親になれる」という考え方が根強く存在するが、出産に対する価値観は多様である。

無痛分娩は、出産に対する選択肢の一つとして、より多くの女性が自由に選択できる環境が求められている。



3. 国際比較

 欧米諸国における無痛分娩の普及

欧米諸国では、無痛分娩が広く普及している。

フィンランドやフランスでは80%を超え、アメリカでも70%を上回る。


これらの国々では、無痛分娩に関する保険適用が充実しており、医療体制も整備されている。

また、無痛分娩に対する理解が深まっており、出産に対する価値観も多様化している。


4. 日本の将来

 無痛分娩普及の可能性

近年、日本でも無痛分娩に対する理解が深まり、普及率は徐々に上昇している。

2019年より、周産期母子保健医療体制整備事業において、無痛分娩の費用の一部が助成されるようになった。


これらの取り組みは、無痛分娩普及に向けた一歩 forward となる。



多様な選択肢と個人の尊重

無痛分娩は、出産に対する女性の選択肢の一つとして、より多くの女性が自由に選択できる環境が求められている。
制度的な整備や意識改革、医療体制の充実など、様々な取り組みを通じて、無痛分娩がより多くの女性にとって身近な選択肢となることが期待される。

希望の光

 無痛分娩がもたらす未来

無痛分娩は、出産の痛みを軽減し、女性の負担を軽減するだけでなく、出産に対するポジティブなイメージを促進し、産後の回復を早める効果も期待できる。



無痛分娩では催眠も大きく歴史に寄与していると言う事ですね。

又、現在でも先輩お母さんの脅し《痛いよ〜。でも痛みを伴うと子供への愛情が云々》と言う謎の苦痛強要など日本では老害思想が蔓延ってますね。


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催眠クリエイター田村